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「ですので」の意味

「ですので」の意味:前文を受けて輪を展開・帰結させる表現

ハテナだらけの女性

「ですので」とは、「だ」よりも丁寧な断定を表す「です」【助動詞】に、「ので」【接続助詞】を組み合わせた連語と呼ばれる言葉で、「なので」「よって」「だから」「そんな訳で」などの意味をもつ、話し言葉として使われる口語的な表現です。

「です」は「だ」の丁寧語で、「ので」は「ある事柄に対する前件を、そこから自然の成行きで後件が出るという気持で示す」という意味を持っているため、「ですので」は、「前件(=理由)」があるから(=なので)「後件(=結果)」が出ることを表現する時に使用します。

「ですので」は敬語として使える?

「ですので」は敬語と合わせて使えるが注意が必要

オフィス

「なので」を丁寧な言葉にしたものが「ですので」であり、敬語ではありません。しかし丁寧な言葉ですから、ビジネスシーンや目上の方に対して使用すること自体は問題ありません。

「ですので」を使うときの注意点

「ですので」を使うときの注意点①:「ですので」と「だから」は意味が違う

手のひらををこちらに向け拒否する女性

「ですので」を「だから」を丁寧にした言葉だと思っている方がいますが、2つは異なる意味を持つ言葉です。冒頭でも紹介した通り「ですので」は、「です」【助動詞】に、「ので」【接続助詞】を組み合わせた言葉ですが、「だから」は【接続詞】のため、「ですので」を「だから」の代わりに使用することはできません。

例えば、「明日は仕事です。だから、遊びに行けません。」という文章の「だから」の部分を「ですので」に置き換えてみると、「明日は仕事です。ですので、遊びに行けません。」となります。違和感を感じませんか?違和感の正体は「です」と区切った後の文頭に「ですので」を使用しているためです。

「ですので」という言葉は「だから」のように文頭で使用することは、文法上誤りのためできません。この場合は、「明日は仕事ですので、遊びに行けません。」とするのが正しい使い方です。「だから」は文頭で使用する言葉、「ですので」は文の間で使用する言葉と覚えましょう。

「ですので」を使うときの注意点②:「ですので」は口語的表現

会議

「ですので」という言葉は、冒頭でも紹介した通り口語的表現のため、メールや文章を書く時に「~ですので」と表現するのは適切ではありません。文法的には「なので」およびその丁寧語である「ですので」を話し言葉、「だから」およびその丁寧語である「ですから」を書き言葉として使い分けた方が良いとされています。

しかし「だから」「ですから」は話し言葉としても、書き言葉としてもよく使用されているのが現状です。言葉遣いが大切なビジネスシーンなどでは、言葉一つで信用を無くすことが少なくありません。あなたなら、正しい日本語を使用している取引先か、間違った日本語を使用している取引先、どちらと取引したいと思いますか?

おそらく大多数の方は前者を選ぶと思います。このように、たかが言葉一つで印象が悪くなってしまい、せっかくのチャンスを逃してしまう可能性があります。いざという時に間違った言葉を使用しないためにも、普段から適切な言葉を選ぶよう心掛けておきましょう。

「ですので」をメールで使いたい場合は?

「ですから」を使用する

向かい合ってパソコンをする人たち

先ほど紹介しました「だから」は、文法上書き言葉です。目上の方などには「だから」の丁寧語である「ですから」を使用しましょう。

例文
  • 本日は18時に退社予定です。ですから、それまでにお返事いただけると幸いです。
  • 商品が予定より早く入荷しました。ですから、納期が〇日に早まります。
  • 来週は出張へ行っています。ですから、出社する予定はありません。
  • 明日が提出最終日ですから、気をつけてください。
  • 資料は作成済みですから、配布をお願いいたします。

「そのため」を使用する

デスクワークをする女性

「そのため」は「ですから」と同様、主に文頭で使用する書き言葉です。信頼性を重視するビジネス文書などでは「そのため」がよく活躍します。

例文
  • 〇〇さんは本日欠勤です。そのため、会議は私が代理で出席します。
  • 明日は雨の予報です。そのため、日程を変更したいと思います。
  • 風邪をひいてしまいました。そのため、明日は不参加でお願いします。
  • トラブルが発生しました。そのため、今後の計画を練り直す必要があります。
  • 午後から来客予定があります。そのため、お茶菓子を買ってきました。

「したがって」を使用する

ミーティング中の男女複数人

「したがって」も「ですから」や「そのため」同様、文頭で使用する書き言葉です。「したがって」には、「前に述べたことからの必然的な結果として、以下のことを表す」という意味があります。

「したがって」を使用する際のポイントは、ひらがなで書くことです。漢字の「従って」は動詞的用法のため、文章の意味が変わってしまいます。「したがって」の丁寧語である「したがいまして」の場合も同様で、接続詞として使用する場合は、必ずひらがなで書きましょう。

例文
  • アンケートの結果、AよりBの評価が高かった。したがって、Aを採用します。
  • 反対意見が過半数を超えました。したがいまして、この案件は否決とします。
  • 本日は猛暑日の予報です。したがって、各人熱中症などの体調管理には万全を期されますようお願いいたします。
  • 契約違反が見つかりました。したがって、取引はキャンセルとさせていただきます。
  • 実験結果が〇〇でした。したがって〇〇=△△と言えます。

「ですので」の正しい使い方と例文(電話・会話編)



「ですので」の使い方①:後文の理由を示す

笑顔で電話をする男性

後文に対する理由を前文で示す表現で、最も基本的な使用方法です。言い換えると、最初に事柄に対しての説明をし、あとの文章で補足をしています。

例文
  • 今日は雨ですので、遠足は中止です。
  • 今日は晴れですので、公園へ出かけます。
  • 寝不足ですので、頭が回りません。
  • 得意ですので、任せてください。
  • ダイエット中ですので、ご飯は少なめです。

「ですので」の使い方②:客観性の高い注意やお願い

手のひらをこちらに向け顔を背ける女性

「ですので」は、主観が強くなく、客観性と確実性が高い表現です。これではやわらかすぎるという場合は、「ですから」を使用すると、「ですので」よりも強い意志を表せます。

例文
  • まもなく電車が到着する時刻ですので、お急ぎください。
  • こちらは従業員専用スペースですので、立ち入りはご遠慮ください。
  • 危ないですので、手を触れないでください。
  • 明日は定休日ですので、またの機会にお願いします。

「ですので」の使い方③:判断の根拠を示す

笑顔で仕事をする男女

①の理由を示す表現と似ていますが、若干異なります。こちらは客観性というよりは、話し手の判断の根拠を前文で補足しています。

例文
  • 今日は祝日ですので、道が混んでいそうですね。
  • 一人での夜の外出は危険ですので、一緒に行きます。
  • あと少しですので、最後まで頑張りましょう。
  • 時間がかかりそうですので、おかけになってお待ちください。

「ですので」の類語

「ですので」の類語①:「ですから」

頬杖をつく笑顔の女性

この記事でたびたび登場する「ですから」には2パターンの使い方があります。一つは「だから」の「だ」を丁寧語の「です」に変えた「ですから」です。こちらは「だから」と同様、文頭で使用します。

もう一つは、丁寧の助動詞「です」に、助詞の「から」を組み合わせた「ですから」です。こちらは「~ですから、~」と文中で使用します。

「ですので」と「ですから」は、前文に理由・後文で結果を述べる時に使用するという点ではほぼ同じですが、ニュアンスが少し異なります。「ですので」は客観的な状況を表現しているのに対し、「ですから」は断定の表現が強いため、「ですから」に比べると「ですので」はやわらかい響きに感じられます。

「ですので」の類語②:「そのため」

パソコンを見る女性

「そのため」には、「ある物事が原因または理由となり、あとに起こる物事が結果・結論となることを示す。」という意味があります。「ですので」や「ですから」と意味は同じですが、使い方は「だから」と同じで、「なので」「ですので」とは異なるので注意が必要です。

「ですので」の類語③:「つきまして」

パソコンを操作する男性の手元

ビジネス文書でよく目にする「つきまして」という言葉ですが、口語としてもスピーチや会議などでよく耳にします。「つきまして」には「ですので」と同じ接続詞のような意味合いと、「~に関して」「~について」などの敬語表現の二つの意味があります。

接続詞的な「つきまして」の前文には、なにかの状況を説明するような文章が入り、後文では依頼やお願いをする文章が入ることが多いです。

「ですので」まとめ

握手をする男性

今回は「ですので」の使い方や使用時の注意点などを紹介しました。「ですので」についてしっかり理解できましたでしょうか?覚えておくべきポイントは以下の3点です。

「ですので」まとめ
  • ①「ですので」は「なので」の丁寧語であるため、目上の方にも使える
  • ②「ですので」は文頭では使えない
  • ③「ですので」は話し言葉のため、メールや文章では使えない

ビジネスシーンなどでは、原因や説明をする際に使い勝手のいい便利な言葉のため、普段何気なく使っていた方も多いのではないでしょうか?

当たり前のように使っていた言葉の使い方が実は間違っていたり、敬語だと思って使っていた言葉が敬語ではなかったりと、敬語とはなかなか複雑なため文法上の誤りを見落としがちになってしまいます。

少しでも「合っているのかな?」「文章おかしくないかな?」と疑問や引っ掛かりを感じることがあれば、「今までこうして使ってきたから」「他の人も使っているから」とそのままにするのではなく、その言葉や表現について、納得できるまで調べてみましょう。

それを繰り返すことによって、敬語の知識が身につき自然に使いこなせるようになります。態度と違い、いくら敬う気持ちがあったとしても、やはり敬語の間違いはマイナスの印象を与えてしまいます。社会人にとって、きちんとした敬語を話すことができるというのは大切なマナーです。しっかり身につけておきましょう。

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