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「させていただく」の意味

「させていただく」の意味=「やる」「する」

やる

「~させていただく」というのはつまり、意味をそのままに「やる」「する」に置き換えられます。「やります」、「します」=「させていただきます」です。

「させていただく」って敬語?

「させていただく」は敬語です

YES

一度不安になると何が正しいのかわからなくなってしまいますが、「させていただく」は敬語表現です。かしこまった場や、目上の人と話す場合には積極的に使っていきましょう。

ただし、「~させていただく」は謙譲語表現なので、使い方には注意が必要です。何をどう注意するのかは後述しますが、尊敬語ではなく謙譲語であるという部分に注意が必要なのです。尊敬語と謙譲語では、行為の対象や使い方が異なります。

「させていただく」の正しい使い方と例文(電話・会話編)

「させていただく」の正しい使い方その①:「発表させていただく」

発表

会議などで順番が回って来て、さあこれから自分が発表する番だという時。「では、私から発表させていただきます」と切り出してみましょう。

「発表します」でも良いですが、「発表させていただきます」の方が畏まった表現になるので、せっかくならばこちらを使ってみると良いでしょう。

また、「発表します」「発表させていただきます」の他に、「発表いたします」が使えます。これも立派な敬語表現なので、頭の引き出しの中に入れておきましょう。

「させていただく」の正しい使い方その②:「早退させていただけますか」

早退

仕事をしていたけれど、なんだか体調が悪くなってきてしまった。このままでは効率も悪いし、この場で倒れでもしたら、それこそ周りに迷惑をかけてしまう。そうだ、早退させてもらおう。

そんなときは思い切って、「すみませんが、体調が良くないので、早退させていただけますか」と切り出しましょう。「早退させていただきたいのですが、よろしいでしょうか」でも同じように許可を求める形になるので、どちらかを使えると良いです。

申し訳ない気持ちでいっぱいの中、早退したい旨を切り出すのは勇気が要るとは思いますが、そんなときこそきちんとした敬語を使って、少しでも印象が悪くならないように努めましょう。

「させていただく」の正しい使い方その③:「お電話させていただく」

電話

ビジネスシーンで、例えば、「では、○○時にお電話させていただきます」などと、「電話をかける」ことを「お電話させていただく」と表現することもあります。

使うのは主にビジネスの場になりそうですが、状況次第では、交際相手の実家へ電話をする必要が出てきて~なんてこともあるかもしれませんね。「電話します」という時には、「お電話させていただきます」を使ってみるチャンスです。

「させていただく」の正しい使い方と例文(メール編)

「させていただく」の使い方その①:「ご挨拶させていただく」

あいさつ

ビジネスメールで、「先日、ご挨拶させていただいた○○です」と自己紹介から始めることもあるのではないでしょうか。この場合の「ご挨拶させていただく」の「させていただく」について、使い方は正解です。

「□月△日に、貴社へご挨拶させていただきたく存じます」という使い方もOKです。(「存じます」というのは、「思います」という意味です。なので「□月△日に、貴社へご挨拶したいと思っています」というような意味になっています。)

「させていただく」の使い方その②:「連絡させていただく」?

連絡

ここで、「させていただく」のNGパターンも紹介します。少し難しいですが、一見正解のように見える「連絡させていただく」、実はこの使い方、注意が必要です。意外にも、正しいビジネス用語として使える場合と、そうでない場合があるのです。

「ご連絡させていただきます」と送る場合、あらかじめ「連絡するように」と言いつけられていたら、正しい使い方になります。事前に許可を得ていない場合は、「ご連絡させていただく」は間違いになるのです。何故ならば、相手の事情を考えず、一方的に連絡する形になってしまうためです。

事前に許可を得ていない場合に「連絡する」を正しい敬語で表現するとすれば、「ご連絡申し上げます」になります。「ご連絡差し上げる」だと、上から目線の印象を与えてしまうため避けましょう。

「させていただく」の使い方その③:「ご相談させていただく」?

相談


これもまた、注意が必要な用法です。理由は同じで、相手からすると、こちらの事情を考えずに、都合を押し付けられていると感じてしまうからです。

「ご相談させていただく」が使えるのは、事前に、相談するよう許可をもらっていたときです。「(以前許可をいただいたとおり、)ご相談させていただきます」なら正しいのです。

「相談する」と言いたい時に、事前に許可をもらっていない場合、正しいビジネス例文にするならば、「ご相談させてください」、または「ご相談申し上げます」とするのが良いでしょう。

「させていただく」を使う際の注意点

「させていただく」を使う際の注意点①:許可について

許可

細かい話になりますが、「させていただく」が使える場面かそうでないかは、“許可”が重要になってきます。「させていただく」が使えるのは、まず、許可を求める場面。「早退させていただけますか」の例です。許可を求める場合には、「させていただけますか」が使えます。

そして次が、「事前に許可を得ているか得ていないか」。使えるのは、「事前に許可を得ている場合」です。許可を得ていない場合は、こちらの事情を押しつけている形になってしまい、不適切です。許可なしの「ご相談させていただきます」の場合、相談したいのはこちらの都合なので、押し付けがましくなってNGとなります。

「させていただく」を使う際の注意点②:相手に許可をもらう必要がない場合

自己紹介

許可を得たい場合、許可を得ている場合、許可を得ていない場合を紹介してきましたが、もう一つ、許可がいらない場合というものがあります。例えば、自分の役職を名乗るときです。

「初めまして。☆☆商事の部長を務めさせていただいています、○○です」という挨拶。「務めさせていただいています」、という表現を使った、ありがちな挨拶ですが、実は間違いなのです。

相手に自分の役職を名乗る際、相手の許可をもらう必要は特にありません。許可をもらう必要のないときは、「させていただく」の表現は、実は使うべきではないのです。この場合は、「☆☆商事の部長を務めております、○○です」と名乗るのが良いでしょう。

「させていただく」を使う際の注意点③:目上の人の動作に使わない

むずかしい

「~させていただく」は謙譲語の表現です。敬語には大きく分けて、相手の身分を上げる尊敬語、自分がへりくだる謙譲語、より丁寧な印象にする丁寧語の3つがあります。謙譲語は自分がへりくだることで、相手の身分を相対的に上げる表現のことを言い、「~させていただく」はこの謙譲表現にあたります。

謙譲語は自分がへりくだるので、用法は基本的に、「(自分が)~する」という場合に使います。つまり、「(自分が)~させていただく」です。したがって、「帰る」を例にとると、「(自分が)帰る」=「(自分が)帰らせていただく」となります。

大切なのは、「させていただく」を必ず自分の動作につけることです。目上の人の動作には尊敬語をつかいます。「(先生が)帰る」を「(先生が)帰らせていただく」と言ってはいけません。この場合は、「(先生が)お帰りになる」です。

「させていただく」を使う際の注意点④:二重敬語に注意

目上

「~させていただく」は、それだけで敬語表現として成り立つものです。なので、他の敬語表現と重ねてはいけません。何故ならば、敬語表現を重ねたものを二重敬語といい、日本語として間違った表現になってしまうからです。

例えば、「帰る」の謙譲語表現は、「失礼する」です。ここで「失礼させていただく」と言ってしまうと、敬語表現が2つ重なり、本来の正しい日本語からは離れたものになってしまいます。

この場合、意味を同じくして「~させていただく」を使うならば「帰らせていただく」としましょう。「~させていただく」はそれだけで、謙譲語表現として成り立ちます。他の謙譲語と重ねないようにしましょう。

「させていただく」の類語

「させていただく」の類語①:「~いたす」

いたす

「~させていただく」とほぼ同じ使い方が出来る言葉が、「~いたす(いたします)」です。「発表させていただきます」を「発表いたします」に言い換えることができます。さらに、「ご連絡申し上げます」は、実は「ご連絡いたします」と言い換えることもできます。

前述のとおり、「させていただきます」の場合は事前に許可が必要なのですが、「~いたします」の場合は必要ありません。なので、「~させていただく」よりも使いやすい言葉と言えるかもしれません。

「~させていただきます」を使っても良い場面なのか、そうでないのか、わからなくなってしまう時があるかもしれません。そんなときには、無難に「~いたします」を使った方が安心かもしれません。

「させていただく」の類語②:「~申し上げる」

言う

前述のとおり、「~させていただく」が失礼にあたる場合に、「~申し上げる」が使える場合があります。「ご連絡申し上げる」「ご相談申し上げる」などですね。

「~させていただく」を使っておけばOK、なんて印象を持っている方もいるのではないかと思いますが、意外にも落とし穴はあるのです。「~させていただく」が使えないと気付いた時のために、「~申し上げる」の言い換えも覚えておきましょう。

敬語表現「させていただく」を覚えて使ってみよう!

「させていただく」という表現について、少しは理解を深めていただけたかと思います。「させていただく」という敬語表現の、意味や用法を今一度理解して、日常生活で正しく使えるようになりましょう!

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