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「おかげさまで」の意味

「おかげさまで」の意味①:「おかげ」を丁寧にした言葉

おかげ

「おかげ」という言葉は、漢字で書くと「御陰」。昔から「神霊」や「みたま」をあらわす「御影(みかげ)」という言葉があり、「陰」は、偉大なる神仏の陰からの助けや庇護を表す意味で使われていました。そこに「さま(様)」をつけた「おかげさまで」は、神仏の影の加護「御陰」に「様」をつけて丁寧にした言葉です。

つまり、「おかげさま」という言葉は、神仏の加護「おかげ」+丁寧語「さま」という意味になります。また、今では「おかげ」という言葉は、神仏の加護という意味から転じて、「ありがたいもの」「他人から受ける利益」「恩恵」を意味する言葉となっています。「おかげさま」は、その丁寧語という意味になります。

「おかげさまで」の意味②:他人からの助力に感謝すること

感謝

「おかげさま」に「で」がついた場合は、挨拶の表現として多く使われます。「おかげさまで」という言葉は、相手からの助力に対する感謝の気持ちを強調したい時によく使用します。特定の何かに対してのお礼というより、漠然とした感謝の意味での挨拶の言葉として使用することもあります。以下の記事も参考になります!

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また、進学や就職などの報告の際にもよく使われます。「おかげさまで」は、他人から受けた親切な気持ちや行動に対して、相手への気持ちを丁寧に表現したい時に使う言葉です。他人にお礼をする時、「おかげさまで」と添えると、「ありがとうございました」という自分の感謝の心をより一層強く相手へ伝えることができます。

「おかげさまで」は敬語として使える?

「おかげさまで」は敬語として使えます

敬語

「おかげさまで」という言葉は、相手を敬う言葉です。目上の人にも、敬語で使うことができます。「おかげさまで」と一言付け加えることで、相手に「あなたの助けがあったからこそ、こんなことが出来ました。」という気持ちが伝わります。

また、本当は自分一人で成し遂げたことでも、「おかげさまで」と一言添えると、「あなたの支えのおかげです。」という謙虚な印象になります。周囲との人間関係が上手くいく言葉として、どんどん敬語で使っていける言葉です。以下の記事も参考にしてみてください。

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「おかげさまで」の正しい使い方と例文(電話・会話編)

「おかげさまで」の使い方①:感謝の意味の敬語

電話

「おかげさまで」の使い方の一つ目は、進学、就職などが決まった時です。親に電話で報告する、恩師に学校で報告する、という場面です。「おかげさまで、志望校に合格しました。」「おかげさまで、無事内定が決まりました。」のように使います。今まで、支えてもらった家族や、指導していただいた恩師に感謝する時の例です。

「おかげさまで」の使い方②:お礼をしたい時の敬語

報告

「おかげさまで」の使い方の二つ目は、出産や病気で入院した時の退院報告に使います。「おかげさまで、健康な子どもが産まれました。」「おかげさまで、手術も成功し明日退院します。」のように使います。あなたのことを心配し気にかけていた周囲の人々のやさしい気持ちに、感謝をこめてお礼をしたい意味で使える敬語です。

「おかげさまで」の使い方③:挨拶の言葉としての敬語

挨拶

「おかげさまで」の使い方の三つ目は、単純な挨拶に一言付け加える使い方です。久しぶりに会った先輩や知人に、「元気だった?」と尋ねられた時、「おかげさまで、元気にしております。」のように使います。

直接的に相手から助力を受けてはいませんが、相手からの心遣いへ、丁寧に返事する敬語としての意味で使用します。以下の記事も参考にしてみてください。

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「おかげさまで」の正しい使い方と例文(メール編)

「おかげさまで」の使い方①:「陰」と「蔭」の意味の違い

メール

「おかげさまで」をメールで使う時は、全て漢字で「御陰様」と表記すると、敬語とはいえちょっと大げさすぎるような印象を受けますよね。ただ、目上の方ですべてひらがなで「おかげさまで」はどうかな・・・?と思う相手には、「お陰様」か「お陰さま」あたりの表記で良いのではないかと思います。

また、「おかげさまで」で変換すると、「お陰様で」と「お蔭様で」の二種類の漢字が出てくると思います。これは、「陰」でも「蔭」でも、どちらの漢字を使ってもよいそうです。

「陰」という漢字は、「陰気」という暗い意味があるので「蔭」を使う方が良いという高齢者には、「お蔭様で」にした方が良いかもしれません。しかし、「陰」と「蔭」のどちらを使っても、間違いではないそうです。自分がどう感じるかで使い分けて良いと思います。「お陰様で、この度結婚いたしました。」の様に使います。

「おかげさまで」の使い方②:ビジネス枕詞



ビジネス枕詞

「おかげさまで」はビジネス枕詞としても頻繁に使用されています。ビジネス枕詞とは、本題の前に柔らかい言葉を置くことで、クッションの役割を果たし、コミュニケーションを円滑に進めるための敬語です。「恐縮ですが」「ご承知のとおり」など、さまざまなビジネス枕詞があります。

「おかげさまで」をビジネス枕詞として使う場合は、「上司や同僚の力添えに感謝します」という意味で添える時に使われます。「自分だけの力ではなく、あなたの助力によって〇〇することが出来ました。」という、謙虚な気持ちが伝わります。

メールで業務の進捗状況を上司に報告する時、ただ「順調に進みました。」「成約いたしました。」と報告するより、「お陰様で、順調に進みました。」「お陰様で、成約いたしました。」と報告する方が、上司のアドバイスや助力に感謝する気持ちが伝わります。以下の記事も参考にしてみてください。

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「おかげさまで」の使い方③:協調性を表現する敬語

協調性

「おかげさまで」を多く使うことで、相手に対する協調性を示すことが出来ます。目上の人へのお礼メールに使えるのはもちろん、目下の人へも、何か協力をしてもらった時に「お陰様で、助かりました。」という感謝のメールを送れば、もっとあなたに協力しよう!と思ってもらえるでしょう。

「おかげさまで」を使うときの注意点

「おかげさまで」を使うときの注意点①:後ろにネガティブな言葉をつけない

ネガティブ

「おかげさまで」は、使い方を間違えるとかなり皮肉な表現になります。「おかげさまで」の語源の「おかげ」には、「物事の善悪に関わらず、原因はあなたのせいですよ。」という意味もあるからです。

例えば、上司に「資料、もう出来たのか!早いな!」と褒められた時に、「おかげさまで、疲れて寝不足です。」とあなたが返事したなら、「上司のせいで大変だった」という不満を表す意味になります。反対に、「おかげさまで、頑張って仕上げることが出来ました。」と答えたなら、上司の指導に感謝する意味になります。

「おかげさまで」の次にネガティブな表現をつけると、「あなたが原因で上手くいかなかった」「あなたのせいで失敗した」という、嫌味な表現になります。相手に不快な気持ちをあたえてしまいますので、「おかげさまで」の後ろにはマイナスな表現をつけないようにしましょう。

「おかげさまで」を使うときの注意点②:必ず冒頭で使う

商品

「おかげさまで」は必ず文頭で使うようにしましょう。「おかげで」は文中で使用しても構いませんが、「おかげさまで」を文中で使用すると、かなり奇妙な表現になってしまいます。

例えば、「皆様のおかげで、素晴らしい商品が完成いたしました。」という表現なら何の問題もありませんが、「皆様のおかげさまで、素晴らしい商品が完成いたしました。」となると、非常に違和感があります。「おかげさまで、素晴らしい商品が完成いたしました。」という表現のほうが、適切ですね。以下の記事も参考に!

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「おかげさまで」の類語

「おかげさまで」の類語①:「お力添え」

お力添え

「おかげさまで」の意味で、「支援をうけたことに感謝する」ことを表す言葉の類語には、「お力添え」があります。「お力添え」も、目上の人に対して使うことのできる敬語です。他人から力を貸して貰ったり、助けてもらったことを強調する意味で使います。

「皆様のお力添えをいただき、無事にこの日を迎えることが出来ました。」「お力添えがあったからこそ、ここまでやり遂げることが出来ました。」など、相手の助力に対してお礼を言う時に、添えて使用します。

「おかげさまで」の類語②:「ご支援」

ご支援

「おかげさまで」の意味で、「相手の陰ながらの援助」を表す言葉の類語には、「ご支援」があります。「ご支援」も、もちろん敬語として使えますし、ビジネスにおいては頻繁に登場する常套句でもあります。ビジネス文書の最後に、「今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。」という文面を良く見かけますね。

「ご支援」は、立場が上の相手や同等の相手だけでなく、立場が下の相手にもよく使います。「この度のご支援に対して、心より厚く御礼申し上げます。」と、協力してもらった相手に対して、自分が相手を大切に思う気持ちを表す時に使います。

具体的な助力がない場合でも、取引先とのメールや文書の冒頭で、「いつも日頃からご支援を賜りまして、誠にありがとうございます。」という挨拶として使うと、自分をへりくだって表現することにより相手を敬っている印象を与えることが出来ます。以下の記事も参考にしてみてください。

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「おかげさまで」は感謝やお礼の敬語

「おかげさまで」という言葉は、子供の頃はほとんど使わないですよね。ただ、大人になり敬語を使いはじめると、周囲の人たちがこの言葉を連発していることに気づくはずです。やはり、大人になると、社会生活を送るうえでは自分一人の力だけでなく、多くの人の助言や援助が必要なんだと気づくからなのでしょう。

他人からの助力があった時はもちろん、相手からの助力が無い場合でも、「おかげさまで」と一言付け加えると随分印象が違いますよね。相手は、あなたが日頃から他人への感謝の心を忘れない、真面目で謙虚な人だと感じてくれるでしょう。

例えば誰かに褒められたときも、ただ「ありがとうございます。」と答えるより「おかげさまで、ありがとうございます。」とお礼を言うと、ぐっと印象が違います。「おかげさまで」は、一言で他人への感謝の気持ちを強く表すことのできる大変便利なお礼の言葉なのです。ぜひ、どんどん使っていきましょう。

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