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「いただきたく存じます」の意味

「いただきたく存じます」の意味:①してほしい

プレゼント

「いただきたく存じます」は「いただきたい」+「存じます」の二語から成り立っています。それぞれの意味が違います。「いただきたい」で相手の動作を要求しますが、「存じます」で自分はそう思っていると柔らかく伝えています。目上の立場の方に「してほしいな~って思ってるんです」と控えめに伝えています。

「いただきたく存じます」の意味:②思います

思う

敬語は言葉にすると堅苦しく感じるのですが、使い慣れると単なる「形式」「定型文」と感じられるようになります。相手を大切に思う意味から、丁寧な敬語を選ぶだけで、実は「私、そう思うんです」という気持ちを述べるに過ぎない場合もあります。あまり気負わず使ってほしいのが「いただきたく存じます」の敬語です。

「いただきたく存じます」の意味:③お願いします

願い

敬語は決まり切った文句が多いので、「思います」と同じく、「お願いしたいんですが…でも、絶対ってわけじゃないんですよ」というようなこちらの希望をさりげなく伝える場合があります。「出来たらでいいんですが、でもお願いしたいんです」と相手に乞う場合に「いただきたく存じます」を選ぶ場合があります。

「いただきたく存じます」の意味:④どうでしょうか

気持ち

「いただきたく存じます」は前述の「してほしい」「思います」「お願いします」のこちら側の気持ちを伝えながら、「それでどうでしょうか?」と実はさりげなくお伺いを立てている敬語です。「でも、お断りいただいても構わないですよ」という気持ちもこもっている敬語です。

「いただきたく存じます」は敬語として使える?

「いただきたく存じます」は敬語として使えます

上品

「いただく」とは「してもらう」の謙譲語です。また「存じます」は「思います」の謙譲語です。「存じ上げる(知っている)」という言葉がありますので、少々とまどいますね。くどく感じて「二重敬語では?」と思いがちですが、それぞれの言葉をそれぞれの敬語に代えていますので失礼にはなりません。上品な印象の敬語です。

「いただきたく存じます」の正しい使い方(電話・会話編)

「いただきたく存じます」の正しい使い方①相手の動作

ドレス

「教えていただきたく存じます」「答えていただきたく存じます」「伝えていただきたく存じます」など、「いただきたく存じます」の前には「相手の動作」があります。これがこちらの動作になると「やらせていただきたく存じます」「話させていただきたく存じます」と言った間違い敬語、くどすぎる二重敬語になってしまいます

「いただきたく存じます」の正しい使い方②名詞形

会社

「いただきたく存じます」の前に相手にしてほしい動作、お願いしたい動作を「名詞形」で表すこともできます。「ご教示いただきたく存じます」「ご回答いただきたく存じます」「ご伝言いただきたく存じます」という風に言い換えができます。その他にも「ご検討」「ご対応」「ご協力」「ご提供」なども使えます。

「いただきたく存じます」の正しい使い方(メール編)

「いただきたく存じます」の正しい使い方①

パソコン

メールや手紙などの文章に使う場合は、会話文の場合よりも多少単語を変えた方がより丁寧な印象を受けます。「先日のご提案の件につきましては、ぜひ詳しくご教示いただきたく存じます」会話文に言い換えると「教えていただきたく存じます」の意味です。ぐっとくだけた印象になりますね。

「いただきたく存じます」の正しい使い方②

オフィス

「お目通しいただきたく存じます」は「ご覧ください」の意味です。「お目通し」は意味が分かりやすいため、会話でも使われやすい敬語です。ビジネスシーンでの「いただきたく存じます」は割合限られた言葉に続きます。何かのアクションに対しての返信を乞うことが多いため、「ご対応」「ご連絡」「ご回答」も多いです。

「いただきたく存じます」の正しい使い方③

お茶

敬語を使う場合には「お」や「ご」といった言葉が単語の頭に付きます。たとえば「ご許可」「お話し」という風に変わります。現代では外来語や、外国語をそのままカタカナに変換して使われることもあります。日本語の会話の中に馴染んでしまった言葉が数多くあるからです。

その場合は「お」や「ご」を付ける必要はありません。「アドバイスいただきたく存じます」「リサーチいただきたく存じます」と「いただきたく存じます」の前に、そのままの言葉で続けます。ただし、ずっと立場が上の方や大切なお取引様との場合は日本語に言い換えできる言葉は、日本語で表現した方がより丁寧に聞こえます。

「いただきたく存じます」を使う時の注意点

「いただきたく存じます」を使う時の注意点:①さりげなく

やさしい

「いただきたく存じます」にはこちらの「どうしても」というような強い意志はありません。目上の立場の方に対する敬語ですので、一方的に押し付ける言い方にはなりません。



「いただきたく存じます」を使う時の注意点:②結びに使う

上司

「〇〇〇いただきたく存じます。つきましては~」というように、文頭に持ってくる言葉ではありません。これではせっかく敬語を使う意味がありません。相手に対して失礼になってしまいます。最初に説明を充分に行ってから、最後の結びの文として「していただきたく存じます」と一呼吸おいて頭を下げれば完璧な敬語です。

「いただきたく存じます」を使う時の注意点:③関係性重視

同僚

敬語は、話し手であるこちら側や相手との立場上の関係性、男女の別など注意するべき点があります。「いただきたく存じます」の場合は、あくまで目上の立場の方への敬語です。ご同輩の方、お取引先の年下の担当者など、気安くお付き合いしている方に使うには慇懃無礼に受け取られかねません。

「いただきたく存じます」を使う時の注意点:④くどく言わない

面接

「いただきたく存じます」はこちらが許可をお願いする場合があるため、「働かせていただきたく存じます」などと使いたくなります。この場合は「働きたく存じます」が正しい使い方です。こちらの希望を「思います!」と強い気持ちで伝えたい時は、間違えないよう気を付けましょう。

「いただきたく存じます」の類語

「いただきたく存じます」の類語①:願いたく存じます

願い

「いただきたく存じます」にはこちらの願いや希望を伝える敬語であるため、「願いたく存じます」で、気持ちとしては伝わるかも知れません。たとえばなんらかの返信や返事を待っている場合、「ご回答いただきたく存じます」ではなく「ご回答願いたく存じます」に言い換えると「願っている」気持ちがストレートに伝わります。

「いただきたく存じます」の類語:②いただければ幸いです

喜ぶ

「いただきたく存じます」には「して欲しいと思ってるんです。お願いです」という意味を込めた敬語ですので、していただいた結果は「嬉しい気持ち」になると思います。そのため「していただければ幸いです」に言い換えると「してあげると喜んでくれるんだな」と受け止められるはずです。

「いただきたく存じます」の類語:③~のほどよろしくお願いいたします

願い2

言葉を柔らかい印象に変える「~のほど」という語句があります。そのため「〇〇〇のほど、よろしくお願いいたします」と言い間違えそうになるかも知れません。「〇〇〇のほど」で、控えめながら敬う気持ちが伝わります。「~のほど」はビジネスシーンには良く使われます。使い慣れて、会話の中に差し込んでいきましょう。

「いただきたく存じます」の類語:④お取り計らいくださいませ

女性用

「お取り計らいくださいませ」は言葉自体がまるっきり別物に思えますが、意味合いはほとんど同じです。控えめなお願いの気持ちがくみ取れます。ただし、文体はまったく違う形になります。お願いしたいことなどを説明したあと、最後に一言「どうぞお取り計らいくださいませ」と結びます。女性に似合う美しい敬語です。

「いただきたく存じます」と間違えやすい敬語

「いただきたく存じます」と間違えやすい敬語:①いたしたく存じます

クロス

「いたしたく存じます」は言葉が似ているのと、「いたす」や「いたします」なども使い慣れているため、間違いやすい敬語ですが、双方に大きな隔たりがあります。「いただきたく」は相手になんらかの動作をお願いしているのに対し、「いたしたく」は自分がなんらかの動作をする敬語です。これでは話が通じません。

「いただきたく存じます」と間違えやすい敬語:②~お願い申し上げます

まちがい

「存じます」よりも「申し上げます」の敬語は丁寧に聞こえます。だからといって「いただきたくお願い申し上げます」と言い換えた場合、なかば強制に近いお願いになるとともに、「丁寧に、大げさにという点で気を使ったんだろうな…」とピント外れな印象を与えます。敬語の品の良さは、簡潔な言葉に軍配が上がります。

「いただきたく存じます」と間違えやすい敬語:③お願いしたく存じます

間違い3

「お願いしたく存じます」は「願いたく存じます」の言い換えというよりも、ケアレスミス程度の間違い敬語です。気持ちは伝わりますが耳にして「あれっちょっと引っかかる」という違和感を覚えます。「お願い」これは丁寧です。「したく」これは「いただきたく」が正しい敬語です。日常語を少しアレンジしてしまいましたね。

「いただきたく存じます」と間違えやすい敬語:④頂きたく存じます

「いただきたく存じます」の「いただきたく」は文部科学省のルールにより、平仮名で記載する必要があります。「頂きたく存じます」と漢字を選んでしまうと、「いただく(食べる)」+「存じます(思います)」で「食べたいです!」という意味の敬語になってしまいます。特にパソコンの入力変換ミスに気を付けましょう。

社会人なら「いただきたく存じます」を使おう!

テレビで芸能人が良く使うようになった「させていただいております」言葉。テレビの影響力は大きいもので、一般人も「させていただく」症候群が増えております。この敬語は間違いです。「許可をいただく」場合に「通行させていただく」等は間違いではありません。「許可の必要ない」場合は「いたします」が正しい敬語です。

「いただきたい」「存じます」は公私ともに良く使われる敬語です。意味を取り違えて使ってしまうことは多々ありますが、間違いに気づいた時、指摘された時には立ち止まって考えましょう。敬語をきちんと使えることは教養のひとつです。「いただきたく存じます」は社会人であるからこそマスターしたい美しい敬語です。

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