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「承服(しょうふく)」の意味

「承服」の意味①:受け入れ従う

パソコン

「承服」という言葉は、受け入れる、承知して従うなどの意味を持ちます。「承服」において、「承」は受ける、うけたまわることを意味し、「服」は20近くのある意味の中で、心身に受け入れるという意味が使われています。どちらも似た意味の漢字が使われ、「承服」という二字で受け入れて従うという意味になります。

また「承服」は、古くには「承伏」と書かれたり、「しょうぶく」や「じょうふく」と読まれました。意味は、相手の主張や説得を受け入れたり、従うという意味で使われます。ですから「承服」を簡単な言葉に直すと「分かりました。あなたのいう通りにします」という意味になります。

「承服」の意味②:肯定形より否定形

会社

「承服」という言葉の使い方は、「承服する(します)」と肯定形が使われるより、「承服しかねる(できません)」というように否定形として使われることが多い言葉です。そして現在では、、口語よりも文語で多用され、文字で表現されることが多いことも特徴になります。

しかし、口語で全く使わないのではなく、使い方が難しく使いこなす言葉としてはレベルが高い言葉一つでもあるということがいえます。正しい言葉遣いや敬語を使いこなすには、理解するだけではなく慣れることも大切になります。下記に、「わかる」についての敬語の使い方などをご紹介します。どうぞご覧ください。

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関連記事 「わかる」の尊敬語・謙譲語・丁寧語は?敬語の使い方と用例を徹底解説!

ビジネスや生活の色々な場面で必要な敬語ですが、時と場所や相手によって適

「承服」は敬語として使える?

「承服」は敬語として使えます①

握手

「承服」の「承」が「うけたまわる」という敬語の中での謙譲(相手より自分がへりくだる)表現になっているため「承服」自体が丁寧な言葉となります。そして語尾を丁寧にすることで、更に相手を敬う意味を表現することができます。

「承服」を敬語として使うことで、肯定の場合はもちろん否定する場合にも丁寧でやわらかい表現にすることができます。「承服」を敬語として使うことで、敬う気持ちと従う意味を相手に伝えることができます。

「承服」は敬語として使えます②

会社

相手の言い分を理解したという意味で「承服いたしました」と使うことができます。これは、自分より相手を敬っています。対して、自分の方が立場が上の時には「了解しました」という言葉を使っても大丈夫です。敬語(相手を敬う)として使うのであれば、「承服」という言葉を使ってみましょう。

また、「承服いたしかねます」というように否定する場合の敬語としても使うことができます。敬語には多くの言葉があり、相手や状況によって使い方が違ったりするので難しく感じがちです。下記では「会う」についての敬語の使い方などをご紹介します。

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敬語って難しいですよね。知らず知らずのうちに間違った使い方をしているこ

「承服」の正しい使い方と例文(電話・会話編)

「承服」の使い方①

電話

ここで、電話や会話での「承服」という言葉の使い方を紹介していきましょう。前述しましたように、言葉の上で「承服」を使う場合は否定形として使われることが多く、他の言葉の「できません」という意味を丁寧に表現することができます。

電話にて、予約のキャンセルを伝えられた場合、「キャンセルできません」や「キャンセルには応じられません」と返答すると、冷たい感じや事務的な感じになってしまいます。

・前日のキャンセルには承服いたしかねます

「承服」の使い方②

上司

会社などでは、上から下へ伝達される情報も多いですね。立場上「できません」や「認めません」とは言い難いですが、この「承服」の否定形を使うことで丁寧でありながら、やわらかく否定することができます。

例えば社長、部長、課長の流れで指示が流れてきた場合、返答するのが課長だったら立場が上の人の意見を否定することは難しいですね。否定を伝えることも難しくなります。そこで「承服」の否定形を使ってみると、敬いつつ丁寧に否定を表現できます。

・社長のご指示に、部長は承服しがたいとのことです

「承服」の使い方③

事務

会社の上司から頼みごとをされた場合や軽い会話の中では「承服」という言葉は固すぎる場合があります。会話の内容や相手との関係性にもよりますが、状況によって使い分けることも必要です。

・「ねえ、この書類を3部コピーしてくれるかな?」
  • ・ 「はい、承服しました」とは使いません。
  • ・ 「はい、承知しました」や「かしこまりました」という言葉が適切な使い方です。

敬語や正しく使えないと、かえって相手を不快にしてしまう可能性があります。そこで、下記に「ご参考までに」の意味・使い方・例文・類語などについての正しい敬語表現をご紹介します。敬語に興味があれば、ぜひ参照してみてください。

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関連記事 「ご参考までに」の意味・使い方・例文・類語まとめ|正しい敬語表現は?

会議などでよく使われる「ご参考までに」という表現ですが正しく敬語で表現

「承服」の正しい使い方と例文(メール編)

「承服」の使い方①

メール

社内メールやビジネスメールにおいては、「承服」という言葉は大変よく使われます。連絡事項などでの返答で断らなければならない場面もあるでしょうが、「承服」という言葉を使うことで丁寧に否定の気持ちを表現することができます。

・今回の納期の延長には承服いたしかねます

「承服」の使い方②

相談


仕事の内容や取引において「できない」と伝えることは必要であっても、否定を表現することは難しい場合があります。そこで「承服」という言葉で否定してみると、次のようになります。

・その条件では承服いたしかねます

「承服」の使い方③

パソコン

相手の意見に従うことが難しい場合、相手の気持ちを尊重しつつ受け入れることが難しいことを伝えなければいけませんね。そんな時には「承服」の否定形を使って次のように表現することができます。

・そのご意見には承服しがたい状況でございます

ビジネスにおいて敬語を正しく使うことは、相手とのコミュニケーションや関係性を良くするためなどに必要なマナーになります。下記に「御社」についての意味、例文、使い方、類語、正しい敬語などの関連記事をご紹介します。多くの場面で使われる敬語ですので、どうぞご覧くださいね。

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ビジネスの現場でよく耳にする「御社」という言葉。この言葉の意味とは一体

「承服」を使うときの注意点

「承服」を使うときの注意点①:立場

注意

文書、メール、文語、文字として使われることが多い「承服」という言葉ですが、使い方や状況によって会話の中で使うこともできます。「承服」を使うのは目上の人や相手を敬う場合ですので、立場が下の人に使うと違和感が出てしまいます。

「承服」という言葉に限らず、敬語や丁寧な言葉を表現するには立場や相手との関係性が大切になります。立ち位置や使い方をを間違えると、相手に違和感や不快感を与えてしまいます。敬語には、尊敬、謙譲、丁寧などがあります。それぞれを、適切に使い分けていきましょう。

「承服」を使うときの注意点②:否定

注意

「承服」という言葉は、賛同の気持ちを表す場合より否定の気持ちを伝える言葉として使われることが多いです。納得できないや従うことが難しい場合には「承服しかねる」と表現することができます。また、辞退したいときにも「承服」という言葉を使うことができます。

前述しましたが「承服」という言葉は、否定形を使うことで丁寧な印象を伝えることができます。否定することは相手にとって好ましいとはいえない状況となりますが、「承服いたしかねます」と使うことで、深い気持ちを表すことができます。

ビジネスメールでは慣用的語句も多く、敬語を使う場合には言葉の意味や使い方を理解していないと自信が持てないですね。下記では、「お知らせください」の敬語表現やビジネスメールでの使い方、例文をご紹介します。参照してみてくださいね。

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関連記事 「お知らせください」の敬語表現を紹介|ビジネスメールでの使い方と例文まとめ

「お知らせください」はよく使う敬語のひとつですが、尊敬語、謙譲語、丁寧

「承服」の類語

「承服」の類語①:承認

調査

「承服」では、相手の指示や主張を理解したうえで相手に従うことを意味します。目上の人や立場が上の人から言われたときに使う言葉になります。

対して「承認」では、相手の言うことを受け入れて認めることを意味します。主に公的な場面で使われる言葉です。「事前調査で承認される」などと使うことができます。

「承服」の類語②:承諾

賛成

「承諾」とは、相手の行うことなどを許可することを意味します。主に私的な場面で使われる言葉です。「上司の承諾」などと使うことができます。

「承服」の類語には「承」が付く文字も多いですが、他にも「賛成」「賛同」「同意」なども「承服」と似た意味で「納得して従う」という意味をもつ言葉です

下記に「マスト」の意味や語源などについての関連記事をご紹介します。日常的にもビジネスシーンでも使われる言葉のひとつに「マスト」があります。どのような意味を持つかご存知ですか。

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英単語の「マスト」”must”は、日常の生活シーンやビジネスシーンでも

「承服」と間違えやすい単語

「承服」と間違えやすい単語①:承知

オーケー

「承知」という言葉は、相手の話や主張を理解したという意味になります。従って、理解したという意味だけであって、それを受け入れるとは限らないという意味になります。「承服」とは違う意味を含んでいます。この違いは大きいので注意してください。

「承服」と間違えやすい単語②:了承

納得

「了承」という言葉は、相手の背景(主張や事情)を理解したうえで承知(納得)するという意味です。この場合「了承」する側の立場が上になります。この立場の違いを知ったうえで「了承」という言葉を使うようにしましょう。

「承服」のように「承」を使う言葉は多いですが、それぞれに意味や使い方が違います。よく理解したうえで使っていきたいですね。下記には「検討させていただきます」についての関連記事をご紹介しています。よく耳にする言葉ですが、正しい敬語なのでしょうか。

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「検討させていただきます」は、ビジネスシーンだけではなく、メルカリなど

承服を理解して使ってみましょう!

会社

「承服」について調べてみて、いかがでしたか?少し難しい言葉でしたが、意味や違いを理解していただけたでしょうか。日常会話では使いにくい言葉ですが、大切な場面でこの「承服」という言葉を使えることが分かりましたね。

新しい言葉とは違って、古くからの重みがある「承服」という言葉をこれからは自信をもって使っていけるのではないでしょうか。敬語を使う場面や機会があれば、ぜひ「承服」を使ってみましょう。

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