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バカルディの意味・由来・雑学は?
バカルディの意味・由来
「バカルディ」は、ピンク色をした可愛いカクテルです。バカルディとは、世界最大のラム酒ブランド名です。「ラム酒と言ったらバカルディ」といっても過言ではないくらい、世界的に有名です。しかし、どうしてベースであるバカルディ社の名前がそのままカクテルの名前になったのでしょうか?
1933年に禁酒法が廃止になり、バカルディ社が販売促進のためにあみ出したカクテル、それがこの「バカルディ」です。ところが、そのレシピの通りにニューヨーク州高位裁判所が、バカルディ社のラム酒以外を使用して提供したことで、バカルディ社が裁判を起こしました。
裁判の判決で「バカルディカクテルは、バカルディ社のラムを使わなければならない」と下されたのです。それから、この「バカルディ」は必ずバカルディ社のラム酒が使われるようになりました。バカルディ社以外のラム酒を使用した場合は「ピンクダイキリ」という名前で呼ばれています。
バカルディの雑学
バカルディというカクテルが飲みたいときには、ラム酒は「バカルディ・スペリオール」というホワイト・ラムが必要です。このバカルディのロゴマーク、コウモリのイラストが描かれていますが、これを「バット・デバイス」といいます。
バカルディのラム酒でお馴染みのコウモリのラベルは、創業者のドン・ファクンド・バカルディ・マッソが字の読めない人にも自社製品を認識してもらうために、何か目立つマークを付けようと考えました。その頃、奥様であるドーニャ・アマリアが蒸留所に入った時、垂木にフルーツコウモリがたくさん止まっているのを見ました。
当時のキューバで、コウモリは「健康、富、家族の団結をもたらす」という縁起ものであったこともあり、奥様の提案で、バカルディ社のマークは「バッド・デバイス」に決定しました。このバッド・デバイスは、長年の間に何度かデザインチェンジしていますが「コウモリ」と「赤」は当時からずっと変わっていません。
バカルディの味・割合・度数・割方・カロリーは?
バカルディの味
バカルディは、バカルディのラム酒とライムジュース、グレナデンシロップをを使用しており、ほんのり甘口でほどよい酸味が楽しめます。バカルディのラム酒はラム酒の中でも特に甘い香りが特徴的な蒸留酒です。そこにグレナデンシロップの甘さと、ライムジュースの爽やかさがが加わった、香りと飲み心地の良いカクテルです。
グレナデンシロップは、キイチゴやカシスを使用した赤いシロップです。このシロップの色が活かされ、バカルディはとても綺麗なピンク色になります。女性に人気のある可愛くて薫り高いカクテルです。
バカルディのの割方・割合・度数

バカルディの基本の割方・割合は「バカルディ・スペリオール6:ライムジュース3:グレナデンシロップ1」で、技法はシェイクです。アルコール度数は24度です。カクテルの中では、ちょうど真ん中あたりのアルコール度数です。甘くて飲みやすいので、飲みすぎにはくれぐれも気を付けてください。
バカルディのカロリー

バカルディに使用されているラム酒は、100mlあたり「ラム酒240kcal」「ビール42kcal」と、お酒の中でもカロリーが高い部類になります。
ラム酒だけのカロリーを見ると高くかんじますが、バカルディのカロリーは、1杯「およそ200kcal」です。500mlのビールを1杯飲んだら210kcal ですから大差ありません。そう考えると少し安心して飲めますね!
バカルディの作り方(レシピ)は?
バカルディのカクテルスタイル
バカルディのカクテルスタイル
カクテルタイプ | ショート |
ベース | バカルディ・スペリオール |
グラス | カクテルグラス |
技法 | シェイク |
度数 | 普通 |
味(テイスト) | 中甘口 |
色 | ピンク |
炭酸 | なし |
バカルディの材料・作り方(レシピ)
バカルディの材料
バカルディ・スペリオール | 45ml |
ライムジュース | 15ml |
グレナデンシロップ | 1tsp |
氷 | 適量 |
バカルディの作り方(レシピ)
- ①材料をすべてシェーカーに入れ、シェイクする。
- ②シェーカーのまわりに少し霜が付いたら出来上がり。
バカルディの作り方のポイント①:甘さの調節をするコツ

もっと甘いバカルディが飲みたい!と、グレナデンシロップを多く使用すると、赤が濃くなってしまいます。バカルディの可愛いピンク色を保つために、もっと甘さが欲しいときには砂糖やガムシロップを足して調整しましょう。
バカルディの作り方のポイント②:ホワイト・ラムを使用する
バカルディ社のラム酒には種類があります。しかし、このバカルディカクテルを作るときには、必ずホワイトラムである「バカルディ・スペリオール」を使用して下さい。味や色が全く違うものが出来上がってしまいます。購入の際は「バカルディのラム酒」ではなく「バカルディ・スペリオール」を探してください。
バカルディのラム酒
バカルディ・スペリオール | 甘い香りが特徴的なホワイトラム。 | バカルディ、カクテル全般 |
バカルディ・ゴールド | スペリオールより熟成期間が長い、香りの強いラム酒。 | キューバ ・リブレ |
バカルディ・ブラック | さらに熟成された濃厚なラム酒。 | ピニャコラーダ |
バカルディ・151 | アルコール度数の高いラム酒。75.5度 | ソーダ割 |
バカルディ・エイト | 8年間熟成させたラム酒。 | オンザロック |
バカルディ・オークハート | 天然スパイスを加えオーク樽熟成したラム酒。 | オーク&クランベリー |
バカルディ・リモン | 柑橘系 | オンザロック、カクテル |
バカルディの美味しい飲み方
バカルディの美味しい飲み方①:ライムを絞る
バカルディを作るときに使用するライムジュースは、出来るだけライムを絞った「ライム果汁」にしましょう。適度に入る粒が美味しさを引き立ててくれます。市販のライムジュースでも代用できますが、その際は甘さのない果汁100%のものをチョイスしてください。
「コーディアルライムジュース」という甘くてグリーンのジュースがありますが、こちらを使用すると、味も甘さが強くなってしまいますし、色も赤と緑の混ざった何とも言えない濁った色になってしまいます。ライムジュースを購入するときは気を付けてください。
バカルディの美味しい飲み方②:ジュースを代える
バカルディはほんのり甘くライムが爽やかなカクテルです。2杯目は味を変えたいな、と思ったら、ライムジュースの代わりにレモンやグレープフルーツのジュースを使用してみましょう。友達に作ってあげるときなどにこっそりジュースを変えて、味を当ててもらうのもおもしろいですね。自宅で作るならではの楽しみ方です。
バカルディラムカクテル9選
1.バカルディ・モヒート
こちらの「バカルディ・モヒート」の材料は「バカルディ・スペリオール、スペアミントの葉、ライム、シロップ、ソーダ」技法はビルドのカクテルです。ミントとライムがとても爽やかさが夏にピッタリ。1890年代キューバで生まれた歴史あるカクテルです。
モヒートとはスペイン語で「魔法」という意味があります。バカルディ・モヒートは、まるで魔法にかけられたように魅了されてしまう、そんなカクテルです。
2.バカルディ・ピニャコラーダ
こちらの「バカルディ・ピニャコラーダ」の材料は「バカルディ・スペリオールまたはバカルディ・ブラック、パイナップルジュース、ココナツウォーター、砂糖」技法はビルドです。ピニャコラーダとは「裏ごししたパイナップル」という意味です。1954年、プエルトリコのヒルトンホテルにて考案されたました。
南国のイメージのトロピカルなバカルディ・ピニャコラーダ。お店で提供されるときには、パイナップルやプルメリアなどを飾り、より南国を感じることが出来るように工夫されています。
3.キューバ・リブレ(バカルディ・コーラ)
こちらの「キューバ・リブレ」別名バカルディ・コーラの材料は「バカルディ・ゴールド、コーラ、カットライム」技法はビルドです。1900年、キューバ独立を祝う自由のカクテルとして生まれました。見た目は普通のコーラと変わらないので、お子さんがうっかり飲んでしまわないように気を付けてください。
4.バカルディ・ダイキリ
こちらの「バカルディ・ダイキリ」はバカルディのグレナデンシロップを砂糖に代えた作り方です。夏にはブレンダー(ミキサー)で作るフローズンダイキリがおススメです。文豪「ヘミングウェイ」がこよなく愛したカクテルとしても有名です。
5.XYZ(エックスワイジー)
こちらの「XYZ(エックスワイジー)」の材料は「バカルディ・スペリオール、コアントロー、レモンジュース」技法はシェイクです。コアントローはオレンジから造られたホワイト・キュラソーです。アルファベットの最後である「XYZ」は、これ以上の物はない、という意味で名付けられました。
この名前から「こうこれでおしまいにします。」という意味で、最後の1杯としてに飲まれることが多いカクテルです。「もう後がない」などという意味でも使われます。漫画「シティーハンター」の第一話「粋なスイーパーXYZは危険なカクテル」という形で登場し、有名になりました。
6.イスラ・デ・ピノス
こちらの「イスラ・デ・ピノス」の材料は「バカルディ・スペリオール、グレープフルーツジュース、グレナデンシロップ、砂糖」技法はシェイクです。「イスラ・デ・ピノス」はスペイン語でパイナップルの島という意味です。英語では「アイル・オブ・パインズ」といいます。
トロピカルカクテルは、甘さが強いものが多いのですが、このイスラ・デ・ピノスはグレープフルーツジュースを使用しているので爽やかな味です。1970年代後半は、トロピカルカクテルブームでした。その頃に流行ったカクテルが、イスラ・デ・ピノスです。
7.エル・プレジデンテ
こちらの「エル・プレジデンテ」の材料は「バカルディ・スペリオール、オレンジジュース、レモンジュース、グレナデンシロップ」技法はシェイクです。メキシコにあるホテル、エル・プレジデンテのオリジナルカクテルです。ホテルの名前をカクテルにそのままつけたのですね。
エル・プレジデンテはスペイン語で大統領という意味です。グレナデンシロップの甘さがほんのり感じられる、オレンジジュースとレモンジュースが爽やかなカクテルです。パリのクーポールバーで出されるエル・プレジデンテはレシピが違うそうです。
8.パナマ
こちらの「パナマ」の材料は「バカルディ・スペリオール、カカオリキュール、生クリーム」技法はシェイクです。ラム酒をブランデーに代えると「アレキサンダー」、カカオリキュールをクレーム・ド・モカに代えると「クレオパトラ」というカクテルになります。
カカオが甘く香る、生クリームがとてもまろやかな甘口です。とても飲みやすく女性に人気のあるカクテルですが、実はアルコール度数の高いカクテルです。
9.ティ・ポンシュ
こちらの「ティ・ポンシュ」の材料は「バカルディ・スペリオール、ライム、ブラウンシュガー」技法はビルドです。ティ・ポンシュは、カリブ海の島々で生まれたカクテルで、フランス語で小さなパンチという意味です。軽くパンチの効いたカクテル、といったところでしょうか?しかし、アルコール度数の軽くはありません。
バカルディに類似するカクテルは?
チェリーブロッサム
こちらの「チェリーブロッサム」は、ラム酒ではなくチェリーブランデーがベースです。グレナデンシロップ使用しており、レモンの酸味ですっきりと仕上げています。甘さと爽やかさがバカルディと似ています。その名の通り桜の花をイメージしたカクテルです。
ニューヨーク
こちらの「ニューヨーク」のベースはウィスキーです。グレナデンシロップとライムを使用していてバカルディと似ています。オレンジ色が鮮やかな中口です。オレンジスライスを浮かべることで一層薫り高くなるカクテルです。
マイタイ
こちらの「マイタイ」は、オールドラムがベースです。バカルディのラム酒では、バカルディ・ブラックになります。フロートしたラムの香りと、ライムジュース、パイナップルジュース、レモンジュースと、とてもフルーティでトロピカルなカクテルです。「トロピカルカクテルの女王」と呼ばれています。
バカルディの魅力を知っていろんなカクテルを楽しもう!
バカルディの作り方(レシピ)いかがでしたでしょうか?バーテンダーから絶大な信頼を得ているバカルディのラム酒を使用したピンクダイキリだけが「バカルディ」と名乗れるということが分かりました。
また、バカルディのラム酒でたくさんの種類のカクテルが作れることが分かりました。「バカルディ・スペリオール」を購入したら、バカルディカクテルすべてチャレンジしたくなりますね!
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ファッションやコスメ、DIYに関するライティングが得意です。なるほど、と思ってもらえるような記事が執筆出来るよう心掛けています。毎日の生活に役立つ、新しい発見がありますように!
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