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「参加させていただきます」の敬語の種類は?尊敬語、謙譲語、丁寧語

敬語の種類

成り立ち

敬語には大きく分けて3つの種類があります。場面や伝えたい内容によってこの3つの種類の敬語を使い分けることによって、自分の気持ちをしっかりと相手に伝え、同時に相手に対する敬意を表現することができます。

尊敬語

尊敬語

尊敬語とは相手を高めて敬意を払う表現です。相手の動作に敬語を使うことで表現します。例えば、「社長が食べる」を敬語にする場合、社長に敬意を払うには社長の行動である「食べる」を敬語にするので「社長が召し上がる」となります。

また、「お〜になる」は尊敬の意味を添える補助動詞、「れる」「られる」は尊敬の意味を持つ助動詞なので、「社長がお食べになる」「社長が食べられる」としても相手への敬意を表現する尊敬語となります。

謙譲語

謙譲語

謙譲語とは自分を謙遜してへり下ることで相手を高めて相手に敬意を払う表現です。自分の動作に敬語を使うことで、その動作の受け手に対する敬意を表現することができます。例えば、「私が上司に渡す」を謙譲語にする場合、自分の行動である「渡す」を敬語にするので「私が上司に差し上げる」となります。

また、「お〜する」は謙譲の意味を添える補助動詞なので、「私が上司にお渡しする」としても動作の受け手である上司に対して敬意を表現する謙譲語となります。

丁寧語

丁寧語

丁寧語は誰の動作かは関係なく、使うことで言葉を聞いている人に対して敬意を払う表現です。文の末尾を「〜です」「〜ます」「〜ございます」としたり、名詞の前に「お」「ご」などをつけることで表現します。

「昨日先生を図書館で見ました」と先生自身に報告している場合は先生に対する敬意を表していますが、報告している相手が先輩であった場合は、この報告を聞いている先輩に対する敬意を表す表現となります。

「参加させていただきます」の成り立ちと意味

「参加させていただきます」の言葉の成り立ち

尊敬語

「参加させていただきます」の「させる」は使役の助動詞です。「子供にお手伝いをさせる」など、自分以外の他の人に何かの動作をさせる時に使いますが、「子供に好きなことをやらせる」など相手の意思を尊重し行動に許可を与える場合にも使います。「参加させていただきます」の「させる」はこの許可の用法にあたります。

「参加させていただきます」の「いただく」は「もらう」の謙譲語です。この「もらう」は物をもらうのではなく、「参加する」という行動をさせてもらうという意味を表す補助動詞です。許可の意味を持つ「させる」に「もらう」をつけて「させてもらう」とすると相手の許可を得てその後自分が行動するという表現になります。

「ます」は聞いている人への敬意を表す丁寧語なので、「参加させていただきます」という言葉を伝えた主催者やメンバー、またはその言葉を聞いた時にその場にいた人全ての人に対して敬意を表すことができる表現です。

「参加させていただきます」はどんな意味を持つのか

意味

「参加させていただきます」は基本は「参加する」という意思表明を表すフレーズです。そこに許可の意味を表す「させる」と補助動詞の「もらう」をつけて「参加させてもらう」と変えることで、相手の許可を得た後に自分が参加するという相手の意向を尊重する意味を添えることができます。

さらに、謙譲語にして「参加させていただく」とすると、許可をもらう相手に敬意を表現することができます。その上で、丁寧語の「ます」を加えて「参加させていただきます」とすると、その場で聞いている人にも丁寧な言葉遣いに聞こえます。

「参加させていただきます」は相手の意向を尊重して、主催者や招待をしてくれた相手に対して謙譲語を使うことで敬意を払い、さらに、丁寧語を使うことで聞いている人全てを思いやることができる、気持ちの込もった参加表明だと言えます。参加できることへの感謝の思いも相手に伝わるかもしれません。

「参加させていただきます」は二重敬語にあたるか

二重敬語って何?

二重敬語って


二重敬語とは敬語を過剰に使ってしまい、不適切だとされる表現です。同じ敬語の種類が二つ以上使われる、つまり、尊敬語と尊敬語、謙譲語と謙譲語などの表現はNGです。例えば、「言う」の尊敬語「おっしゃる」に尊敬の補助動詞「られる」をつけて「おっしゃられる」と表現するのは間違いとなります。

古典文法ではとりわけ身分が高い人物には二重敬語を使いますが、現代文法では二重敬語は基本的には使われません。ただし、間違いであっても慣例的に使われることが定着している場合には、無理に自分だけ正しい敬語を使っても周りから浮いてしまいますので、二重敬語を使うことも止むを得ないかもしれません。

「させていただきます」が二重敬語になってしまう場合

NG

「参加させていただきます」はは「いただく」という謙譲語と「ます」という丁寧語という違う種類の敬語が使われている表現なので、二重敬語にはなりません。ただし、「参加」の部分に「拝見」などの謙譲語を使い「拝見させていただきます」とすると二重敬語になってしまいます。

この場合、「拝見します」とするのが正しい表現となります。よく使われる「拝見致します」は、厳密に言えば、「見る」を謙譲語の「拝見する」にして、その「する」をさらに「致す」という謙譲語にしている二重敬語ですが、ビジネスシーンで慣例表現となっているので、許容されていることが多いです。

出席や参加する意思を正しく伝えよう!場面に応じた使い分け

「参加させていただきます」の正しい使い方

正しい

相手の許しをもらう形で何かに出席する際に使うのが「参加させていただきます」というフレーズです。つまり、自分が出席するのが当然の場面ではなく、主催者や他の出席者の招待があったり、普段は行かないだろう席に相手の意向もあって出席する場合に、「参加させていただきます」と使うのが適切です。

例えば、結婚式の招待状の出席に○印を付けた後ろに「させていただきます」と招待する相手に敬意を払う使い方や、プロジェクトメンバーに抜擢されて「参加させていただきます」と指名してくれた相手に敬意を払う使い方は正しい使い方と言えます。

「参加させていただきます」が不適切に聞こえる場合

不適切

「参加させていただきます」は相手からの許可が大前提の表現です。例えば、誘われてもいない会合に自分が行きたいからといって行きたい気持ちの強さの表現として「参加させていただきます」を使うと、相手からするといきなり距離を詰めて踏み込んでくる無礼な人に見えてしまいます。

さらに、相手の許可がない、もしくは望まれていない場面で「参加させていただきます」を使うと、相手を無視して参加を決定できるほど相手よりも偉いと思っているんだというアピールをしているようにも聞こえてしまいます。敬語を使っているはずなのに上から目線の印象を相手に与えてしまうので注意が必要です。

また、相手がなく自分の意思で参加を決める場面では、過剰な表現になってしまいます。例えば、「(休日にコンサートに)参加させていただきます」という場合、休日の過ごし方は本人の自由なので、相手の許可は必要ありません。平日に仕事を休む場合は「参加させていただきます」も適切な場合もありますね。

「参加させていただきます」以外の「出席/参加する」の敬語表現あれこれ

「出席/参加します」ーシンプルに丁寧語のみで。

参加します

丁寧語は上下関係を感じさせない敬語です。職場の同僚やプライベートでも親しい上司などの誘いには、「参加します」とカジュアルに丁寧語のみで返事をしましょう。

「出席/参加いたします」ー自分の意思のみで参加を決めた時は謙譲語で。

参加いたします

謙譲語を使うと自分が出席することで影響を及ぼす相手に敬意を払うことができます。上司や取引先の方なども参加する集まりに自分で出席を決めた場合などは、「参加いたします」と言い切ることで参加したい強い気持ちを表現しましょう。

「ご出席/参加ください」ー目上の相手を誘う時は尊敬語で。

ご参加ください

尊敬語を使うことで、目上の相手に敬意を払い、相手の気持ちを尊重しながら参加を促すことができます。自分が出席する集まりに上司や先輩にも参加して欲しい時は「ご参加ください」と声をかけてみましょう。

敬語を使いこなせば自分も周りもハッピーになれる!

「参加する」という気持ちを伝えるだけでもたくさんの表現方法がありますね。少しややこしい敬語表現ですが、使いこなすことで、相手を思いやる気持ちや感謝の気持ちなど、言葉では直接表現していない部分まで相手に伝わります。

会話をするだけで気分がよくなるので、あなたと話すことが楽しくなる人が増えていくことは間違いありません。敬語を自然に使いこなすことで、あなたの周りの人間関係をより深くよりスムーズにしていきましょう!

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