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草木染めで簡単に布を染める!材料は植物だから安心!そのやり方とは?

更新:2019.06.21

草木染めは、植物を材料に色の自然な色を煮だして簡単に布を染めるやり方です。日本は四季の植物が一年を通して楽しめます。また、生活の中に自然の色があると心が落ち着くことから見直されているのです。ナチュラルでシンプルな生活にとても似合う草木染の風合いをぜひ感じてください。

草木染めとは?

草木染めとは、天然の植物を材料にして布を染めることで、自然染め、植物染め、天然染めと呼ぶ人もいます。草木染めは"自然から色をもらう"と言い、その意味は、花、葉、茎や根、木の皮の部分、私たちが普段食べている野菜など植物のほとんどが染料になるからです。

色合いは、同じ植物でもそのときにより色が違いますが、それが草木染めの楽しいところ。つまり草木染めには失敗がないのです。草木染めを始める人の多くがその魅力にハマってしまうそうです。ここではそんな草木染の魅力とやり方をまとめました。ぜひあなたの趣味の1つにいかがでしょうか?

草木染めの歴史

布を染める歴史は古くからあります。4000年以上前には、エジプトのピラミッドから藍染の布が発見されていますし、日本では弥生時代の吉野ケ里遺跡から染料が検出されています。

高度な染色技術は、聖徳太子の時代飛鳥、奈良時代に広まったと言われ、その流れで平安時代の十二単のような豪華な着物を作る技術が生まれたようです。また、江戸時代には木綿を着る人が多くこのころに藍染が流行したと言われています。このことから、日本でも草木染めの歴史の古さがよくわかります。

草木染めに必要な道具

草木染めをするために必要なものを用意しましょう。染めるための道具は、ほとんどがキッチン用品で対応できます。絞り染めなど部分的に染めたい人はあると便利なものがあります。これもほとんど100均で売ってるものばかりなので、家になければ買っておくと良いでしょう。

草木染めに必要な道具

  • ホーローかステンレスの鍋
  • ざる
  • さいばし
  • ボールかバケツ
  • はかり(植物の重さをはかる)
  • 計量カップ
  • 温度計
  • 厚めのゴム手袋

部分染めのときあると便利なもの

  • 輪ゴム
  • ビー玉
  • おはじき
  • 針と糸
  • 万力(絞り染めの板絞り染めをするときにあると便利です。)

染める布の下準備

使用する布が動物性と植物性のどれを使うかで下準備をしなくてはいけません。草木染めの染料は、タンパク質と反応することで色がつきます。

ですから、布がタンパク質を持つ動物性の布(絹、毛)以外の、タンパク質を持たない植物性の布(綿、麻)は下処理をしてタンパク質を人工的に染み込ませる必要があるのです。

ちなみに化学繊維のポリエステルは染まれりませんが、綿が入っている割合が高ければムラはあっても比較的染まりやすいでしょう。

タンパク質の処理法

使うものは牛乳、豆乳、豆汁のどれかを用意してください。用意したものでそれぞれのやり方で処理しましょう。

用意するもの タンパク質の処理方法
牛乳 バケツに布を入れて浸る程度まで牛乳を入れる。ときどき布を動かして20分浸したあと脱水して干す。
豆乳 成分無調整豆乳と水を1:1で作った液に布を浸す。ときどき布を動かして20分浸したあと脱水して干す。
豆汁 大豆を2/1カップ水1カップボールに入れて一晩置く。ミキサーに2ℓの水と一晩置いた大豆を入れてかき回し汁を濾す。その汁に布を入れたらときどき布を動かして20分浸したあと脱水して干す。

染めるときの注意点

  • ①布を干すときは水洗いをしない!(タンパク質がとれてしまいます)
  • ②タンパク質は腐りやすいため晴れた日に短時間でやる!
  • ③干すときにしわを残さない!(しわが残ると染めがムラになります)

草木染めの手順とやり方

布を精錬する

精錬(せいれん)とは、買った布についている糊やごみを取り除く作業です。精錬をするのは、糊やごみが付着していると染めがムラになったり綺麗に染まらないからです。

精錬の用意するもの

  • 染めたい布
  • 中性洗剤

やり方は、バケツまたはボールに布の重量の2%程度の中性洗剤をお湯(少し熱めの)に溶かします。ときどき回したりして布を動かし約20分浸します。

布に浸す時間は物によっては一晩つけることもあります。染ムラも草木染めの味の1つですからこれはある意味好みになります。あとは、洗剤を洗い落とすように水洗いします。

植物を媒染する

布の下準備が終わったら、染液になる植物を媒染します。植物の色を抜いてその液で布を染めるのですが、ただ植物を煮だして色のついた液体を作っても繊維には染み付きません。

媒染は、金属で色がついた後に色落ちしないようにする効果と化学反応によって発色作用を起こします。つまり使う媒染液の金属の種類によって布の色が変わるのです。

アルミ媒染液の作り方

  • 市販のミョウバンを1ℓの水に10~20%の割合で溶かします。

鉄の媒染液の作り方

  • ホーローの容器に錆びた鉄釘と酢を入れます。
  • 70~80°まで熱したら火を止め、ガラスの容器に鉄釘ごと移し入れて2、3日そのまま置きます。
  • 容器に真っ黒な液ができたら、これを100~1000倍程度に薄めて使います。

布を染める

布の染め方

  1. ①まず、布をお湯に浸して絞ります。
  2. ②染液に浸します。
  3. ③染液の温度は60~80°が適温(温度が高いほどよく染まる)、混ぜながら約15~20分浸します。
  4. ④軽くし絞って水で洗います。
  5. ⑤媒染液に混ぜながら約15~20分浸します。
  6. ⑥水洗いします。
  7. ⑦染液に15~20分浸します。
  8. ⑧色が出なくなるまで水洗いし、脱水して干します。

手順は上記の通りになります。仕上がっても色が薄いと感じたら、最初から工程を繰り返して染め直ししてお好みの色合いにしてくださいね。

絞り染めを楽しむ

絞り染めとは、布を糸で縛ったり板で挟んだりして部分的に染まらないようにする手法です。その手法は100種類以上もあると言われてます。

絞り染めは、同じ人が絞っても2つと同じものができことはなく、絞り具合も仕上がってからでなければわからず、できてからのお楽しみです。

どんなふうに染め上がっても失敗ということはなく、すべて味わいとなるのが草木染めの魅力でしょう。ここでは、その中でよく知られる絞る染めをご紹介します。

輪っか染め

輪っか染めは、布にビー玉やスーパーボールを包んで輪ゴムでしっかり留めて染めるやり方です。ゴムで絞った部分が染まらずに元の布の色のままになります。

縫い絞りと巻き上げ絞り染め

縫い絞り染めも巻き上げ絞り染めも糸で縫ったところを絞ります。その絞り具合でいろんな模様になりますが、不規則にできる染めしわにとても深い味わいが感じられますね。

板絞り染め

板絞り染めは、三角形または長方形などの板を用意して、蛇腹にたたんだ布を挟んで輪ゴムでしっかり固定します。画像は三角形の板絞り染めです。ある程度規則的な模様を好むなら板絞り染めがおすすめです。

あらし絞り染め

あらし絞り染めは、塩ビパイプに布を巻いて上下を輪ゴムで留めます。布の上下を中央に寄せて絞ってそのまま染めるとこのような模様に仕上がります。

いろんな植物の草木染め

玉ねぎ染め

玉ねぎの薄皮を使って染めるとこんな色味が出ます。古くなった白いシャツなどを染めてリメイクすればまた新鮮な気持ちで着れますよ。

紫キャベツ

紫キャベツは秋から冬にかけてしか出回りません。秋以降は茶色の雰囲気ですが、飽きだからこそ鮮やかな紫色で秋冬物を染めて厳しい冬を乗り越えましょう。

藍染め

藍とは赤い実をつける秋の一年草です。草木染めと言えば藍染ではないでしょうか。鮮やかな藍色も薄い藍色もさわやかな色合いで人気です。

カモミール

カモミールは、植物のお医者さんという別名を持っているほど効能がたくさんの植物です。草木染めしてみるとこんな淡い黄色に染まります。着るだけで心が穏やかになりそうですね。

巨峰染め

巨峰を食べるときに皮を残すのなら草木染めしちゃいましょう。果物は草木染めを意識して皮を捨てずにおくと良いですね。栗のイガや落ち葉も捨てるまえに染料にすればリサイクルです。

コーヒー

コーヒー染めは、コーヒーの出がらしで染める人もいますが簡単にやるならインスタントコーヒーがおすすめです。1ℓのお湯に対して大さじ3杯のインスタントコーヒーの粉を入れてください。良い色を出すポイントは大さじ1杯の塩を布と一緒に入れることです。

紅茶染め

紅茶染めでは、レースや白い紙、洋人形の洋服などを染めてみましょう。紅茶の淡い茶色がアンティークな雰囲気を出してくれます。

簡単に染めるなら市販の染料で

草木染めをやってみたいけど時間がないという人には、市販の処理液や染料がおすすめです。液を作る手間が省けるのでもっと手軽に草木染めが楽しめますよ。

媒染液

処理液

草木染めを習う

草木染めの工房などでは、草木染めの講習や体験教室を開いているところがあります。草木染めの基礎をきちんと習いたい人にはおすすめです。

講習も体験教室もとても人気で、受講したい場合はすぐに満員になり締め切られてしまうこともあるので注意ぶかくチェックしておきましょう。

草木染めの講習や体験教室は、一日体験から草木染めのインストラクターになれる受講など様々で、料金もそれによって違ってきます。

夢細工体験染め tezomeya MAITO 2k540店

草木染めで自然と近くなる!

いかがでしたか、草木染めは一見難しそうですが一度やってみるとハマってしまう人が多いそうです。それは、同じものが絶対にできないオリジナルの良さがあるからではないでしょうか。

そして、誰がやっても失敗がない作品を作ることができるということも安心してできる理由のように感じます。そのように、言葉で説明するだけでは、その工程はとても大変なように感じられるかもしれませんが、実際にやってみると案外簡単なものです。

また、草木染めを始めたことで、今まで目につかなかった季節の植物を知ることができます。この植物がこの時期に自然の中にあったということや、こんな色に染まることを知るうちに、四季折々の植物に詳しくなっていることでしょう。あなたもそんな草木染めの世界を見たいと思ったでしょうか?ぜひ、チャレンジしくださいね!

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