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自己愛性人格障害って?どんな障害なの?気になる特徴7つと対処法

更新:2020.07.20

皆さんは自己愛性人格障害というものを聞いた事がありますか?人格障害というのだから障害なの?今回は自己愛性人格障害の原因、判断基準、特徴、対処法などをまとめていきたいと思います。自分がなったらどうしたらいい?身近な人が自己愛性人格障害だったら…など読んで理解を深めていただけたら嬉しいです。

自己愛性人格障害とは

悩む女性

自己愛性人格障害とは別名「自己愛性パーソナリティ障害」とも呼ばれます。パーソナリティ障害の一類型で主に自分を愛せず、自分は優れていて特別な存在でなければならないのだ!と思い込んでしまう病気です。

QUOTE

自己愛性パーソナリティ障害とは、ありのままの自分を愛することができず、自分は優れていて素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込むパーソナリティ障害の一類型である。 引用元:wikipedia

自分を愛することは出来ないが、周りよりも自分は優秀で素晴らしい、周りと違って自分は特別で凄い存在ではないといけないと思ってしまうということですね。これを周りから見ると「自意識過剰」「傲慢」と思われることも多いようです。

自己愛性人格障害の2つのタイプ

自己愛性人格障害には大きく分けて2つのタイプが存在しています。

周囲を過剰に気にするタイプ

メイクする女性

1つ目は周囲を過剰に気にして周りの注目の的になるのを避けて生活するタイプで内気で恥ずかしがりやでナイーブな性格です。一体何を過剰に気にしているのかというと「周りの目に映る自分」です。

周りの反応に過敏で傷つきやすいナイーブさを持っていますが「自分は素晴らしい・才能がある・やればできるんだ」と思っています。

周囲を全く気にかけないタイプ

アイスを食べる女性

自己中心的で周りの注目の的でないといられない人で周りへの配慮などもないので傲慢な態度の人が多いです。常に誰かから褒めて欲しい・素晴らしい・尊敬すると思われていたい、言われたいと思っているのです。

この2つのタイプは両極端な現れ方をしていますが、根本的には自分への強すぎる愛が根底にあることで他者を捉えられないのです。

 自己愛性人格障害の原因とは?

愛情不足

孤独

幼少期時代の親からの愛情不足がこの障害の原因になっている場合があると言われています。例えば両親が忙しくて子供には無関心、そうなると愛情を注いでもらえないのでそのような家庭では自分を愛してもらえるという感覚がないのです。

その為、誰かの気を引いたり何かの取引を行わなければ愛情がもらえないんだなと理解しているので人を信用することが出来ません。

こういう場合、幼い頃から「ありのままの自分を愛してもらえない」「自分には価値がない」という思いが刻み込まれているのでどこにいても何をしても常に自分を守ろうと無意識に自己防衛に入ってしまうのです。

その自己防衛が「みんなはこんなに自分は優れているのにそれを理解できないなんて凡人だ」と間違った方向に解釈してしまうので本当の自分とは違う理想の自分を思い描いていってしまうわけです。

養育環境

悩む女性

自己愛性人格障害の原因の2つ目は養育環境です。これは過保護に育てられたせいで起こる原因と言われています。例えば「あなたは優れている」「あなたは誰よりも素晴らしい」と普通子供に言いますよね。それは褒めたり成長させる為にも必要な事です。

ですが、その度合いを超えて何歳になっても「あなたより優秀な人はいない」「あなた以上に素晴らしい人間はいない」と教え込んで温室で大切に大切に周りに傷つけられないように守っていれば「私は素晴らしい、周りは劣っている」と思うのは当然の事でしょう。

一般的には幼少期にある高い自己意識やナルシストな部分は、成長における過程で普通に見られる発達の一部であると言われています。幼少期の子供には現実の自分・理想の自分の間にある違いが理解できないからです。ですが8歳を過ぎる頃になると自己意識が目覚めます。

ですからポジティブ・ネガティブ、どちらも理解できるようになって同年代の友人と自分を比較して発達を始めるので現実的なものが理解できるようになります。それが過保護に育てられた子供は理想と現実が区別出来ずに成長することからこの障害になってしまうと言われます。

神経伝達物質の不足

自己愛性人格障害は、脳の神経伝達物質の不足が原因であるとも言われています。神経伝達物質とは代表的なものは「ノルアドレナリン」「「セロトニン」「ドーパミン」の3つのことです。

セロトニン

  • やる気が出る、気持ちが明るくなる作用がある成分です。食欲や睡眠にも繋がりがあるとされます。

ドーパミン

  • 快楽・覚醒などの感情を伴う物質で、この成分が多く分泌されると攻撃的になったり創造力が高まったりする働きも。

ノルアドレナリン

  • 興奮状態・不安・恐怖感がこの物質が分泌されると起こります。ストレス状態の時に多く分泌されると言われています。

3つの神経伝達物質の量、バランスによって人間は感情が変わるとされているので、どれか1つが多かったり少なくても良くないのです。その為、これらの神経伝達物質の不足によってバランスが保てなくなることからこの障害の可能性が出て来ると言われています。

自己愛性人格障害の症状

自分が人より優れていると信じている

優秀

自己愛性人格障害の人は他人よりも自分が優れていると信じていて「自分は特別」と考えています。その信念は強くその通りに従って行動する傾向があります。

そして常に褒められる、尊敬されることを期待しています。その為には人を利用することもあります。その為、自分の功績や才能をかなり大きく言う傾向もあって現実と理想の区別が出来ていないということですね。

傷つきやすい

ナイーブ

自己愛性人格障害の人はとてもナイーブですぐに傷つけられたと感じます。何か予定を断られても「拒否された」と傷つきます。ですが人から見るとそうは見えず、とても冷静で冷たい人間に見られることが多いとされています。傷つきやすいのですぐに崩れてしまいそうなもろい自尊心を抱えているのも症状と言えます。

人に対しての問題がある

疑問

まず、誰もが自分の優秀なアイデアに従ってくれると思っていますし、誰かに嫉妬したり逆にされていると強く思い込むこともあります。

また、自分より劣っていると感じた人間にはとても傲慢な態度を取るので人間関係トラブルが多くみられます。人の感情や感覚を認識するのも上手ではないので周りが笑っていても「何が?」と場の空気を壊すこともあるのです。

総合的自己愛性人格障害の特徴7

自分を愛せない

悩むカップル

自己愛性人格障害と聞くと、自分が大好きでたまらない人間と思われますが実は違って、ありのままの自分、現実の自分を愛せないという障害をもっている状態のことを指しています。心ではいつも「自分はダメだ」「自分が悪い」と強い劣等感を持つ人が多いのです。

ここで問題なのが自分の本来の姿を見せたら愛されないと思っているので常に誰かの意見に左右される傾向があります。そして心で考えている「自分は特別な人間だ」「評価されて当たり前」という歪んだ自尊心から感謝や尊敬、愛情を求める為に理想の自分を作り上げます。

その為、現実の自分と理想の自分とのギャップに苦しんでしまうという事態が起きるのです。このような人の近くにいると特別扱いしないだけで怒りだしたりずっと攻め続けるのでDV被害にあうこともあります。これは人を責めることで自分の心の安定を保とうとしているのです。

劣等感が強い

劣等感

自己愛性人格障害の人は基本的に傲慢な態度で人から嫌がられるタイプですが、その態度とは裏腹に強い劣等感を持っています。その理由は現実の自分と理想の自分とのギャップの差が激しいからでしょう。この傲慢さも強い劣等感があるがゆえではないかと思われます。

また愛されないという感覚や強い劣等感が彼らの防衛的心理によるものであるとされます。劣等感が強い、人間としての器が小さいことで小さな批判も受け入れたり流せずにいるので言われてしまうと相手を逆恨みして「彼は悪者」と仕立て上げることもあるのです。

その人の為を思って言ったのに悪者にされた なんで?

自己暗示をかける

自己暗示

「私は特別な人間なのに」と人間ならあるはずの短所を受け入れられないので、「自分は特別なんだ」と自己暗示をかけることもこの障害の特徴です。例えば特に何かをやり遂げた実績はなくても自信に満ち溢れた行動をとる人が多いようです。

ここで問題なのが自分が何かをやり遂げた実績がないにもかかわらず、「私は特別なんだ」と思い込んで、それを周りにアピールして褒めてもらおう!感謝してもらおう!とする行動があることです。周りからしたら「何を言ってるの?」と煙たがられてしまいます。

自己愛性人格障害の人は理想の自分と現実の自分とのギャップが激しすぎて常に不安感や不満を持っているので常にイライラしている人が多いのもこの為でしょう。

謝らない

謝らない

特徴としてわかりやすいのは「謝らない」です。なぜかというと自分が悪いと思っていないから、なぜ謝らなければならないのかわからないからという理由が多いです。「自分は特別だから」と考えているからですね。

これって子供の頃ならなんとなくわかることですが大人になってもこの態度は子供が抜け切れていないと思われても仕方がないですね。そして口癖は「自分は悪くない」です。うーん…。

男性はマザコンが多い

マザコン

自己愛性人格障害の人にとって、常に自分を称えて感謝して「特別ね」と言ってくれる存在が必要です。ですからこの障害の人は大半が同居やシェアハウスで暮らしている人が多いとされています。

それならば常に誰かがいますからね。最高の場所です。そして幼少期に母親から愛されなかったことなどもあって母親または奥さんへ異常なまでの執着心を見せるのも特徴です。

洗脳

洗脳

自己愛性人格障害の人は自分は特別だと思っていることは書きましたが、それは段々と周りへの洗脳へと変わっていきます。自分だけでなく周りの人間にも「自分は特別なんだ」と思わせるようになるのです。最初は流していても会う度に言われていると「この人は特別なんだ」と思うようになってしまう危険性があるのです。

負けず嫌い

負けず嫌い

自分が何より1番でなくてはならないと考えているので負けず嫌いなのも特徴。もし自分より秀でた人がいたら自尊心に傷が入ります。そうなると「自分はダメだ、いや特別なんだ」と自問自答が始まります。そして最後は「自分は特別!自分より偉大な人間はいない」に戻ります。

自己愛性人格障害の特徴:女性編

自分を愛してくれる人に惹かれる

愛

これはこの障害だけに限ったことではありませんが、自分を愛して褒めてくれる人に惹かれる傾向があります。ですから逆に自分を理解してくれない、称賛してくれない男性にはとても攻撃的になります。普通の女性の攻撃的とは度が違います。

外見にこだわりがある

外見

自己愛性人格障害の女性は外見にとてもこだわりがあります。常に自分の中で美しいと思える自分にしているのでメイクも服装も確かによく考えられていて綺麗な女性も多いのですが、中には奇抜な人もいます。

それを指摘すると攻撃的になって来る傾向があります。「自分が1番」と思っていてその自分が素敵と思っているものを否定されるわけですから怒りも倍以上ということですね。

人によって態度を変える

ケンカ中のカップル

同性と遊んだり食事している時はサバサバしている姉御っぽい感じですが、男性の前だとぶりっこだったりキャラが全く違います。それは男性に愛されて褒められて称賛されたいからで同性は二の次という考えがあるようです。

自己愛性人格障害の特徴:男性編

自分の意見に反対する意見を言う人は無理

無理

いつでも自分が正しいと考えているのでちょっとでも「それは違うんじゃない」と言うような女性は突き放します。もしそれが彼女であろうと1度でもそんなことがあれば烈火のごとく怒り責め立てるでしょう。実際カップル、夫婦でも男性からのDV被害もかなり多いのです。

始めは魅力的に見える

魅力的

自己愛性人格障害の男性は「愛している」などの甘い言葉をいきなり投げつけて相手を喜ばせます。ですが喜ばせたかと思うと絶望させたり傷つけるようなこと「別れよう」などと平気で言って、おだてては落とす方法を繰り返して相手を上手にコントロールします。

始めはとても愛してくれて褒めてくれるので素敵なパートナーに出会えたと喜ぶ女性も多いのですが、その分泣かされて傷つきます。ですから少しでも「あれ?」と思ったら距離を離していく努力が必要です。

自分が常に優位に立てる女性と付き合う

優位

はっきり言うと、彼女ではなくて「奴隷、ペット」と女性を考えている傾向があります。それは彼女だけでなく友人でもそうで自分のわがままに付き合ってくれる人をそばに置きたがります。とにかく優位に立てる相手を探しているのです。

例えば依存体質の女性や自立心が低くて自分がいないと生きていけないであろうというような女性を恋人にします。そして良いように使って捨ててまた甘い言葉を言って可愛がるとまるでペット状態になります。

ですから高学歴や自立している女性は恋人にはしないのもその為でしょう。そういう女性は自分が優位に立てませんからね。自己愛性人格障害の人は学歴コンプレックスを抱えている人も多いのでそれも理由に入ります。

自己愛性人格障害の人が嫌がること

敵が多い

敵

自己愛性人格障害の人が嫌がらせのターゲットにする人は友達がいなかったり、自信がなさそうな人が多く、実際は友達がたくさんいて自分に自信があるんだ!とアピールすると嫌がって関わってこなくなることがあります。人に嫌がらせをしてイライラや劣等感をごまかしているので嫌がらせはお得意なんですね。

録音

自己愛性人格障害の人は自分が都合の良い状況を作る時には簡単に嘘を付きます。なので「これ録音してるからね」と言うと凄く嫌がるのです。

例えば一対一で話している時は嘘を付いて相手を陥れようとしても出来るでしょうが、第三者を交えたり録音したらそれは使えません。何より嘘が通用しない状況に陥ってしまうことがこの障害の人にとっては地獄なのです。

無視

無視

常に誰かから賞賛されたいと思っている自己愛性人格障害の人は無視が何より嫌いです。これもわかりやすくされたらもう心はボロボロ、自分は被害者!と復讐することもあるのです。そうならない為に「話は聞いてるけど信じてないよ」とはっきり言うと二度と近づかないでしょう。

このように常に誰かから見ていて賞賛されたい、自分は悪くない!という特徴を持っていて復讐しようとなると暴力など手段も選びませんから対応策をしっかり覚えておいた方が賢明です。

対処法

ライバルにならない

ライバル

自己愛性人格障害の人は誰でも自分のライバルとしてみてしまう傾向があり、ライバルとされると攻撃的な態度をとられる可能性があります。

ですから挑発されても気づかぬふりをすることが大切です。そして自分を称賛してくれる人は大切にするので常に称賛している立場になればちょっかいをかけられたりはしないでしょう。

見下す態度はとらないこと

話を聞く

見下す立場にはなれても、見下されると傷ついて劣等感と憎しみで相手に復讐を考えるのがこの障害です。イライラしても同じレベルに立たないで「そうなんだね」と見下さずに大人な態度で接することです。

付かず離れず

距離感

身近にこの障害の人がいたら簡単には逃げられませんね。そこで大切なのが付かず離れずを意識することです。それから刺激をしないことも重要になってきます。

ただ相手からは攻撃的だったり褒めて!という態度だったりと「いい加減にしてよ!」となりますが反撃NG。何を言われても耐えられるように「来るな」と思ったら心は防御態勢をとりましょう。

プライベートは話さない

NO

自己愛性人格障害の人にプライベートの話は絶対にしないことです。こちらが嬉しい話には嫉妬されて悲しい話は周りにばらまくスピーカーのような役割を果たしてくれるのが自己愛性人格障害の人だからです。仕事なら仕事だけの会話を心がけてくださいね。

挑発には乗らない・反論しない

反論しない

挑発に乗ったり、反論されたりして自分に注目を浴びたいのがこの障害の人ですからニコっと笑って相手にしないでください。そうやって自分に注目してくれないことに傷つきはしますが「よくわからないひと」と関わらなくなってくれることも大いにあります。

何かを言いたい時は「〇〇から聞いた・読んだ」

読んだ

それでも、どうしても何か意見したい時は自分の意見ではないがという意味を含めて「〇〇を読んだんですが」など人づて、ものづてに聞いた、読んだのだがという風に言いましょう。そうすればあなたに攻撃してくることはありません。

自己愛性人格障害の人への対処方法まとめ

悩む女性

何より対処として大切なのが距離感です。ただネット上では無視が1番良いとされているようですが、これが職場や学校だと「避けられている」と自己愛性人格障害の人が思っていじめのターゲットになったり悪い噂を流されたりとトラブルになる可能性があります。

基本的には聞いているフリをして横から流しているのが良いでしょう。そして悩んでいるような時は「話聞いてもらったら?」と病院を進めるチャンスでもあります。ただこの時は「私みたいな人間には素晴らしいあなたのことは理解しきれないから」と称賛しながらです。

実は自己愛性人格障害の人は恥をかくのが何より怖いのでただ病院にと言っても恥をかく!となってしまうのです。その程度はちょっとしたミスでも恥をかいた!となるので言葉選びも難しいのです。近すぎず遠すぎない距離を保ちつつ、少しずつフェードアウトするのが目標です。

自己愛性人格障害の治療の種類

精神療法

精神療法

自己愛性人格障害の治療の中心は精神療法ですが、治療を進展させるには患者自身が自己愛と決別する意思を持たねばならないのでとても難しい方法であると言われています。なぜかというと自己愛性人格障害の人は自覚がないからです。

これが年齢を重ねれば重ねる程に状態は悪化していってしまい、まず自分を肯定する気持ちが強くなってくるので余計に難しいのです。

ですからすでに幼少期に歪んだ成長をしてしまった人格障害は一生治らないであろうと言われています。ただし本人に自覚があって「治したい」と思っているのであれば治療も効果があるとされています。

薬物療法

薬物療法

自己愛性人格障害は精神病です。なので1番効果があるのはやはり精神療法ですから即効性は期待できないですが、今の悩みの症状を和らげたり今の危機を乗り越えるには有効な方法であるとされています。薬物療法には症状に合わせた薬が処方されます。

主に使用される薬は安定剤・抗うつ剤などが多いです。ですが基本的二はこの療法だけでは治りませんから併用していくスタイルになります。なぜなら自己愛性人格障害は薬では治せないからです。そして抗不安薬などは即効性があっても依存性などが出るのであまりお勧めできません。

家族療法

家族

親御さんが自己愛性人格障害を抱えるとその子供も自己愛にたいして何らかの問題を抱える可能性が高いのだそうです。この場合では親子内での自己愛の傾向が継続することがあるので「家族療法」という治療が効果的になります。もちろん家族全員で。

この治療法の問題は日常的に家族全員が集まって治療をしていくのはとても難しいことですね。ただしっかり治療をすれば効果があると言われています。治療法は家族全員が集まって面接をして毎回家族で意見を出し合い話し合っていく方法です。

次に親と子の立ち位置を確認、親子関係にメスを入れて親子の役割を再認識してもらえるように導いていきます。これが短期集中の場合は家族の中でキーを握る人がキーパーソンになって治療していきます。

家族療法は患者にとって一番身近な部分を修復するので自己愛をもって悩んでいる人にとってはとても効果的な療法で、家族で取り組むことで家族の絆を感じて家族全体で良い方向に向かうのが目的です。

夫婦療法

夫婦

夫婦間で自己愛性人格障害のトラブルが現れた場合には夫婦で問題を解決する夫婦療法が適用されます。この障害の特徴でもある大きな自己愛を抱えている人は中年期以降の夫婦関係に問題が発生すると言われています。

理由としてはお互いに長年溜め込んだ不満が爆発することにより発生するケースが多く、どちらかが自己愛性人格障害の場合は熟年離婚に至るケースもとても多いそうです。実は自己愛性人格障害の人と夫婦になると共依存になっている夫婦がとても多いのだそうです。

お互いに「相手がいないと生きていけない」と思っているので暴力があっても耐えてしまっていたりして大問題となっています。これもお互いに自覚がないのでこの夫婦療法で改善していくことになります。

入院治療

入院

自己愛性人格障害を治療する方法は通院だけでなく入院治療もあります。しかしここにも問題点があって障害の特徴から「自分はこの中で1番えらい」と院内のスタッフを思い通りに動かせる存在と考えたり、入院治療の効果に大きな期待を持ったりする可能性があります。

なので入院治療を始めたものの自分の思い通りにならないと反発、問題行動を起こしたりスタッフとのトラブルが生じることもあります。

入院治療の良いところは患者の実態を把握することができるので治療法のスピードなども医師やスタッフで観察して進めたり話し合いが円滑に進むことでしょう。

ですが、まず最低限の病院の規則を守れる人かどうかが問題となりますね。スタッフとの関係性や「治したい」と思えることこそが治療に大きな役割を果たしているのも確かです。

治療が必要なのは自己愛性人格障害の本人だけじゃない!

最後にこちらを書かせていただきたいと思います。これは自己愛性人格障害の人が加害者の場合のお話です。実は治療法が必要なのは自己愛性人格障害の人だけじゃなく、被害者となる人にもしっかりとした治療が必要な現状があるのです。

現代、自己愛性人格障害の人から受けたいじめ、いやがらせで精神を病んでしまった人は少なくありません。今は離れていても心は後遺症に苦しんでいる人がたくさんいるんです。どんな後遺症があるのかについて書いていきます。

フラッシュバック

フラッシュバック

例えば職場や学校で自己愛性人格障害の人から受けた嫌がらせやいじめがフラッシュバックしてしまって、あらゆる場面で生活に支障をきたしてしまうという事態が起きてしまうのです。

節目や転職などの新しい環境に適応することが出来なくなってしまうことも多いのです。「ちゃんと周りと仲良くできるのか」「一体どのように接したら良いのか」と人間関係に臆病になってしまうケースが多発しています。

過食嘔吐・不眠

後遺症

後遺症の症状は人それぞれですが、時間が経てば軽減される人と、なかなか軽減されずに苦しむ人に分かれています。それが原因で過食嘔吐を繰り返したり不眠の為、睡眠薬が手放せない人もいます。

うつ病

うつ病

もっと悪化するとうつ病になってしまって人間関係そのものが上手に出来なくなって社会に出られなくなったりしてしまうこともあるのです。その恨みを自己愛性人格障害の人に向けても「自分は悪くない」ですから怒りや苦しみ、悲しみでまた余計に症状が悪化してしまうのです。

現代では、自己愛性人格障害の人を恨んでしまってそれで余計に自己嫌悪になるという方が多発しています。そこでカウンセリングなどで気持ちを聞いてもらったり治療法を試したりして前に進もうとしている人も数多くいるのです。

まとめ

寄り添う女性

自己愛性人格障害について皆さんご理解いただけたでしょうか。自分を愛せない障害だったんですね!原因も現代ならではの闇が隠れているなと感じました。症状を見ると「傲慢」というキーワードが多かったですが何より子供が抜けていないというイメージがありました。

やはり理想と現実の区別がしっかりしていないんだなと思います。もちろんなりたくてなった障害ではありませんから何も言えませんが…。

ただ被害者もいることは覚えておいてくださいね。最近「優しい虐待」という言葉がよく聞かれますがもしかするとこの障害も過保護など、ただ愛が欲しいからだけでなく親から子への優しい虐待も一つの招いた原因なのかもしれないですね。

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