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お中元にお返しは必要か不要か

お中元のお返しは不要

手を突き出す女性

お中元を頂いた時、相手にお返しはしないのが基本的なマナーです。そもそもお中元はいつもお世話になっている人に対して、感謝の気持ちを表すために品物を贈るという風習です。道教における「中元」と呼ばれるお祭りと、仏教における盂蘭盆会という行事が混ざり合い、日本では江戸時代の頃から始まりました。

師弟間や友人、親戚などの親しい間柄はもちろん、会社の取引先など企業間でのお中元のやりとりもさかんですが、基本的には「日頃の感謝の気持ち」を表現するのがお中元です。相手の気遣いを素直に受け取るという意味で、お返しは不要とされています。

ただしお返しは不要でも基本のマナーとしてお礼は必要です。お礼は必ず物品と一緒である必要はありません。お中元を受け取ったら、贈ってくれた相手に対して「ありがとうございます。」と誠心誠意伝えましょう。

お中元に対するお礼は礼状や電話で行う

手紙

お中元を受け取ったお礼は礼状で伝えるのがマナーです。封書でお礼状を送るのが一番礼儀正しいやり方ですが、親戚や親しい間柄の相手であれば電話で伝えてもかまいません。お中元を受け取ってすぐに相手と顔を合わせるのであれば、直接会ってお礼を伝えても良いでしょう。

お礼状は季節の挨拶から始まり、お中元を頂いた事への感謝の気持ちと受け取った品物に対する感想と共に、相手の近況や体調を伺う言葉を記載します。お中元を受け取ってから期間を空けずに用意するのがポイントです。感謝を伝える文章の書き方について、くわしくはこちらの記事を参考にご覧下さい。

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感謝の気持ち、きちんと伝えることができていますか?自分では伝えているつ

相手との関係によってはお中元のお返しは必要

家族団らん

お中元はお返しが基本的には不要とはいえ、目上の方や義両親など今後も関係が長く続く相手の場合は配慮が必要です。「いつももらうばかりで気が引ける」という悩みに陥る前に、お中元のお返しを贈っておくといいでしょう。お礼の品は感謝の気持ちの表れなので、「お中元のお返しはマナー違反だから無礼」とはなりません。

また会社の場合は、お中元のやりとりに関して社内ルールが存在します。会社によってはお中元は不要として受け取りそのものを禁止しているところもあります。受け取っていても、担当部署から一括してお返しを手配することが多いです。仕事の関係でお中元をもらったら、上司に相談してお返しの不要・必要を判断します。

【お中元のお返し】相場の金額とは

相場①親戚

老人の介護

お中元のお返しにかかる費用の相場は親戚の場合、頂いたお中元の約5割程度です。普段から交流のある親しい間柄の親戚や年齢が近い親戚の場合、同額のお返しを用意するのがマナーです。

親戚の中でも特に親しい義両親からのお中元へのお返しには、3000~5000円ほどの品を贈るのが相場です。頂いたお中元へのお返しとして贈るのではなく、お中元の季節に帰省する際に手土産として贈ることも多いです。

義両親の場合、感謝の気持ちからではなく「最近元気にやっているかな?」という気持ちを込めてお中元を贈ることが多いです。そのため品物をお返しするよりも、手紙や電話で子世帯や孫の近況を伝えた方が喜ばれます。マナーも大切ですが、心のこもったお礼の言葉が何よりのお返しになる場合もあります。

相場②目上の人

上司と部下

お中元のお返しにかかる費用の相場は目上の人の場合、頂いたお中元の約3割程度です。お中元は目下の人間から目上の人に対して贈るのが一般的ですが、目上の人に贈る物だからといって高額なものを選ぶのは、控えましょう。先にお中元を贈った相手が「頂きすぎた」と気後れするほどの金額はふさわしくないです。

また相手によってはあまりに高額なお返しは「侮辱された」と感じる場合もありますので、注意が必要です。頂いたお中元の金額以上のお返しの品を贈ることは、「このお中元を受け取るわけにはいかない」という拒否の意思表示になります。

相場③会社関係

握手

中元のお返しにかかる費用の相場は会社関係の人の場合、頂いたお中元の約5割程度もしくは同額程度です。相手とどれくらい親しいか、関係性によっても金額は変化します。

会社へのお中元は従業員で分配することも多いので、個包装で量の多いお菓子や飲み物など、シェアしやすいものを贈ると喜ばれます。

【お中元のお返し】熨斗の書き方とは

御礼または感謝

贈り物

お中元のお返しには紅白蝶結びの熨斗(のし)をつけましょう。蝶結びの熨斗は何度繰り返してもおめでたい名目の贈り物に使用されます。熨斗の表書きには「御礼」または「感謝」の言葉を蝶結びの上の段に入れます。下の段には自分の名前を入れます。

自分で熨斗の用紙を用意して書いても良いですが、商品を購入する際にお願いすると熨斗をつけてもらえます。店員さんに「熨斗をお願いします、お中元のお返しです。」と伝えましょう。

お中元にお中元を返す場合の基本マナー

着物の女性

お中元のお返しとしてお中元を贈る場合、熨斗の表書きは「御中元」となります。ただし御中元は1回だけ贈る物ではなく、関係が続く限り毎年贈り続けるのが基本のマナーです。

「今年は忙しかったからお中元を贈らなくてもいい」と勝手に期間を区切って贈ることはマナー違反です。相手に絶縁を申し入れる行為と受け取られてしまいます。予期せぬお中元をもらった今年一回きりの予定で何かを贈るつもりであれば、「御礼」もしくは「感謝」にしましょう。

お中元のお返しを贈る期間とは

お中元のお返しは受け取ってから15日程度空ける

ありがとう

お中元のお返しは頂いてから約2~3週間ほどおいてから、相手の手元に届くように手配するといいでしょう。受け取ってから一週間以内にお返しを贈ると、「急かしたのではないか」と相手に気を遣わせてしまうことになります。相手の好意を無駄にしてしまうことになるので、急ぐ必要はありません。ある程度期間を空けます。

ただしお中元を頂いたお礼だけは、品物を受け取ってからすぐ行います。お礼とお中元のお返しはタイミングが同じである必要はありません。贈り主は「無事に相手の手元に届いただろうか」と心配しているので、受け取った当日から遅くても3日以内には礼状を送るか電話をかけましょう。

お中元を頂いてから一週間以上も期間を空けてからお礼を伝えても、感謝の気持ちは伝わりません。嬉しい気持ちは期間をおかずすぐに伝えた方が、相手に感動が伝わりやすいです。

お返しを贈る時期によって挨拶の文言が変わる

水菓子

お中元を贈る季節は一般的に7月の頭から8月15日までです。お中元へのお返しがこの季節からずれた期間になってしまうと、熨斗の表書きが変化します。

立秋までならば「暑中見舞い」、立秋を過ぎたら「残暑見舞い」とします。立秋は年によって日付が変化しますが、例年8月7日前後です。ただし関西地方では8月15日までの期間は伝統的に「お中元」とします。お店でお中元のお返しを発注する場合は、お店の人と相談して熨斗書きを決めると失敗しません。

また上司の人や恩師など、目上の人に対しては「お見舞い」という言葉は使用せずに、「御伺」とします。つまり立秋前には「暑中御伺」、立秋過ぎには「残暑御伺」です。お中元の期間に関して、くわしくはこちらの記事を参考にご覧下さい。

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お中元のお返しに人気のアイテムとは

①食べ物

ゼリー

お中元のお返しとして人気のアイテムは食べ物です。保管に場所をとることもない食べ物は、相手の趣味に合わないという心配も少ないため手軽に贈れるのが魅力的です。季節を楽しめるマンゴーやスイカなどの果物の他、ご当地でしか手に入らない珍しいアイスや氷菓も喜ばれます。

子どものいる家庭の場合は、冷やすと美味しく食べられるお菓子が人気です。お酒が好きな相手であれば、おつまみになる食べ物が好まれます。相手の好みを知っている場合は相手に合わせたアイテムを贈るのが一番です。よく分からない場合や遠方の親戚などに贈るのであれば、地元の特産品を選ぶと物珍しさもあり喜ばれます。

②飲み物

ビール

お中元のお返しとして人気のアイテムは冷たく冷やして飲むと美味しい飲み物です。立秋前後は暦の上では秋でも、現実的にはまだまだ暑さの厳しい時期です。そんな季節にもらうビールやアイスコーヒーは相手にとって重宝するものなので喜ばれます。

子どものいる家庭はジュース、大人のいる家庭であればお酒が人気です。ただしビールなどをお中元で頂いた場合、お返しも同じお酒を贈るのは避けます。ワインや日本酒など、同じアルコールでも種類を変えて対応しましょう。

お中元のお返しでNGのアイテムとは

①踏みつけるもの

ビーチサンダル

お中元のお返しに、玄関マットやスリッパなどの踏みつけるアイテムはNGです。特に目上の人に対して踏みつけるアイテムはマナーに反します。

踏みつけるアイテムは、受け取った人によっては「あなたのことを踏みつける=踏み台にして出世します」というメッセージが含まれていると感じてしまうからです。目上の人でなくても、受け取った人が嫌な思いをするメッセージですので避けた方がいいでしょう。

②身につけるもの

靴下

お中元のお返しとして、下着や靴下などの身につけるアイテムはNGです。特に直接肌に触れて身につけるアイテムは、受け取る人によっては「相手のことを見下している」という意味にとらえることがあります。名称に含まれる「下」という漢字が「下に見る」という言葉と通じるためです。

年配の親戚や目上の人はもちろん、友人など気心が知れた仲であっても、身につけるものはお中元のお返しに選ばない方が確実です。単純に相手の趣味に合わず、もらっても無駄になるという可能性もあります。

③ライバル会社の製品

ライバル

会社の取引先などビジネスが絡むお中元のお返しでは、ライバル会社の製品を選ばないようにする必要があります。たとえばお菓子メーカーのA社に対して、B社のお菓子を贈るのは相手に対して失礼です。

会社同士のお付き合いでお中元のお返しを選ぶ場合は、相手の業務形態に注意を払わなくてはいけません。一人で決定するのではなく、担当の部署や同僚と相談して決めましょう。

お中元にお返しは必要なくてもしっかりお礼は伝えよう

お中元へのお返しは不要なのが基本のマナーです。もしもお礼の品を贈る場合でも、あまり高価な物を贈ると相手の負担になるので相場を踏まえて品物を選びましょう。

お中元へのお返しは不要でも、お礼の気持ちを伝えることは重要です。直接会った時や電話など様々な手段がありますが、目上の人にはできる限り礼状で最大限の謝意を示すようにすると失敗しません。

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