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【時候の挨拶】8月上旬/中旬/下旬の季節の挨拶と季語は?手紙の書き出しも

更新:2019.06.21

会社で取引先へのお手紙で、時候の挨拶をどう書き出しをすれば良いのか困る事ありませんか?そんな時に参考にしてもらいたい8月の季節の挨拶と季語をご紹介します。季語を入れる事で、ワンランク上のお手紙になる事間違いありませんので、ぜひ季語を用いたお手紙を出してみましょう。

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【季節の挨拶】8月の時候の挨拶と季語とは?

【季節の挨拶】8月の時候の挨拶について!

夏

時候の挨拶とは一体何?と思った人多いのではないでしょうか。時候の挨拶とは、季節やその時の天候を言葉として手紙などで伝える事です。日本は他の国とは違い、四季をしっかりと感じられる国ですので、手紙にも四季を感じられる言葉を用いるようになったと言われています。

また手紙の受け取り主の健康などを問う文章も一緒に付け加えると、相手を気遣える挨拶文になりますので受け取った人も喜ぶでしょう。受け取った人が整理する時にも、季節が分かり便利です。

8月の時候の挨拶(改まった手紙)

  • 残暑厳しき折
  • 降るような蝉しぐれ
  • 残暑凌ぎ難き候
  • 朝夕涼味を覚える頃
  • 土用明けの暑さ一段と厳しい折
  • 秋風の訪れる
  • 空高く澄み渡り
  • 立秋の候
  • 晩夏の候

8月の時候の挨拶(親しい個人への手紙)

  • 堪え難い暑さが続きますが
  • 厳しい暑さが続いておりますが
  • 立春とは名ばかりの猛暑が続いておりますが
  • 暦のうえでは秋ですが
  • 秋の気配を感じる頃
  • 残暑が身に染む毎日ですが
  • 朝夕には秋の気配を感じます
  • 涼しい季節が待ち遠しい今日この頃
  • 暑さもようやく峠を越えましたが
  • ゆく夏を惜しむように
  • 土用の頃特有のじっとりとした暑さが続いていますが

POINT

ポイント!

時候の挨拶をもっと詳しく知りたい人は、下記の外部リンクを参照にしてください。

手紙の書き方大事典

【季節の挨拶】8月の季語について!

夏

日本には、季語というその季節を一言で表せる単語があります。季語という言葉をよく耳にするのは俳句だと思いますが、俳句の中では短い歌の中で季節が分かりその風景が分かるように使われています。その為、季語は季節を単語で読み取る事の出来る便利な言葉なのです。

夏を表す季語は沢山ありますが、8月の限られた夏に使う季語はまた夏の季語の中でも限られますので、覚えておかないと失礼になる場合があります。今回の例文には、「立秋」や「残暑」などの季語を使用しますが粋な「花火」などの季語も積極的に使ってみてください。

8月の季語

  • 立秋
  • ねぶた
  • 精霊舟
  • 送火
  • 大文字の火
  • 花火
  • 線香花火
  • 残暑
  • 鳳仙花
  • 小豆
  • 大豆
  • 芭蕉
  • 高校野球
  • 郡上踊り
  • 新涼
  • 解夏

POINT

ポイント!

8月の季語を上手く使う事で、人とは違うワンランクの上の手紙になります。

【季節の挨拶】暑中見舞いと残暑見舞いとは?

【季節の挨拶】暑中見舞いについて

暑中見舞いとは、梅雨明けから8月7日の立秋までに出すお手紙で暑さの厳しい夏に、なかなか会えない親戚やお友達の安否を伺ったり自分の近況報告の為に送ります。一般の人であれば結婚報告や引越し報告・出産報告などをする人が多いでしょう。企業では、取引先やお客様に送る事が多いです。


暑中見舞いの例文

  • 暑中お見舞い申し上げます。猛暑の候、益々のご清祥のこととお喜び申し上げます。…平成〇年 盛夏

POINT

ここでポイント!

例文のように文末の日付には、季語を用いると粋になります。もちろん平成〇年〇月でも大丈夫です。

【季節の挨拶】残暑見舞いについて

残暑見舞いとは、8月7日の立秋を迎えたら暦の上では秋となりますので残暑という季語を用いて出すお手紙です。残暑見舞いは8月7日~23日までに出す事を望ましいとされていますが、8月末までであれば残暑見舞いとして出す事が可能です。お中元のお礼状などは残暑見舞いになるでしょう。

残暑見舞いの例文

  • 残暑お見舞い申し上げます。立秋過ぎた頃、いかがお過ごしでしょうか。…平成〇年 晩夏

POINT

ここでポイント!

文末に季語を用いると品格がグっと上がります。暑中見舞いと同じく、平成〇年〇月でも大丈夫です。

【上旬編】8月の季語・時候の挨拶・書き出し・結び

【上旬編】8月の季語

夏

8月の季語と言っても、8月の上旬に使う季語はさらに限られてきます。ここを抑えておかなければ季節感を間違えた手紙になってしまいますので、気をつける必要があります。上旬に良く使われる季語として、「残暑」がありますが、この季語は使い方が簡単ですので大変便利です。積極的に使う事をオススメします。

8月上旬の季語

  • 暮夏
  • 葉月(8月の事)
  • 晩夏
  • 残暑
  • 土用
  • 盛夏

POINT

立秋は上旬じゃないの?

8月7日頃を立秋と言いますので、出来れば上旬に使うのは避けた方が良いでしょう。7日を過ぎた中旬に使うのをオススメします。暑中見舞いは、7日までに到着するように発送しましょう。

【上旬編】8月の時候の挨拶

挨拶

先ほどの季語を用いて、時候の挨拶を考えてみましょう!例えば、「晩夏のみぎり…」や「残暑の候 平素は格別なご高配を賜り…」などと季節の挨拶として分かるように時候の挨拶を作成すると良いでしょう。立秋は8月7日を過ぎた頃から使う事をオススメしますので、上旬は控えめにすると良いです。

【上旬編】8月の時候の挨拶を使った手紙の書き出し

手紙

8月の上旬の時候の挨拶の書き出しをご紹介します。この時、ビジネス用の改まった表現と、親しい個人に送る表現があります。まず改まった手紙の書き出しからご紹介します。主に会社の取引先へのお礼状などに使われますが、失礼の無いようにした目上の人に対しても使えます。


時候の挨拶の書き出しの続きは、受け取り主を気遣った言葉を添える事が重要になりますので、一緒にご紹介しますので参考にしてください。

8月上旬の改まった時候の挨拶例

  • 葉月の候、皆様お元気にお過ごしのことと存じます
  • 盛夏の候、貴社におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます
  • 猛暑の候、平素は格別なご高配を賜り厚く御礼申し上げます

次に親しくしている個人の人や、友人への8月上旬の時候の挨拶をご紹介します。季節の挨拶は節目ごとにすると相手も喜ばれますので、メールも良いですが手紙を送る事をお勧めします。

8月上旬の親しい人へ送る時候の挨拶例

  • まだまだ厳しい残暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか
  • 土用の頃湿気の強い暑さが続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか
  • 残暑のみぎり、皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます

【上旬編】8月の時候の挨拶を使った手紙の結び

リボン

実はお手紙の結びの文にも季語を使う事が出来ますので、しっかりと季語を使い素敵な結びが出来るようにしましょう。まず改まった手紙の結びの例からご紹介します。例文を参考にして頂き、応用できるように考えるのも良いかと思います。

8月上旬改まった手紙の結び例

  • 晩夏の折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
  • 残暑が厳しくお疲れが出やすいと存じますが、ご健康には一段とご留意ください。
  • 猛暑の折、夏風邪など召されませぬようご自愛ください。

次に親しい人・友人に対しての結びの例をご紹介します。改まった手紙の結びの例も良いですが、親しい人にはもう少し柔らかい表現を使う事をオススメします。あまりにも畏まった表現で友人に送りますと、よそよそしさが出てしまい少し失礼になってしまうかもしれません。

8月上旬親しい人へ送る手紙の結び例

  • まだまだ猛暑が続くそうです。健康にはくれぐれもご留意ください。
  • 立秋の頃、お身体にはお気をつけてお過ごしください。
  • 晩夏の暑さは厳しいですが、夏風邪にはお気をつけください。

POINT

ここでポイント!

「書き出し」と「結び」の季語が同じにならないように気をつけてください。繰り返し使いますと、お手紙がくどい印象になってしまいます。書き出しで「猛暑」を使ったのであれば、結びでは「残暑」を使うようにするなど工夫しましょう。

【中旬編】8月の季語・時候の挨拶・書き出し・結び

【中旬編】8月の季語

夏

次に8月中旬の季語をご紹介します。8月中旬は8月7日~23日頃と考えてください。暑中見舞いは7日までに済ませる事を勧めていますので、7日以降を今回は中旬と考えてください。幅広い中旬の中で暑い日と涼しい日があると季語も変わります。

8月中旬の季語

暑い日に使う季語 晩夏 残暑 残夏 暮夏 土用 立秋 
涼しい日に使う季語 初秋 新涼 納涼 秋暑 

POINT

使い分けが出来ればカッコイイ!

暑い時(中旬の中でも前半)と涼しい時(中旬の中でも後半)の季語を使い分ける事で、季節をもっと分かりやすく伝える事が出来ますので積極的に覚えましょう!

【中旬編】8月の時候の挨拶

挨拶

8月中旬は立秋を向かえ、秋に向かっていくという季節の流れを時候の挨拶で表現する必要があります。その為にも手紙の送る時の天候や天気予報を見て、暑い日がまだ続きそうなのか涼しい日にシフトチェンジしていくのか、知る事が大事ですので敏感に情報収集していきましょう。手紙の到着日も一緒に考えましょう。

【中旬編】8月の時候の挨拶を使った手紙の書き出し

手紙

8月中旬には、残暑見舞いを出す人が多いと思います。残暑見舞いは23日までに出す事をオススメしますので、23日までには到着するように準備しておきましょう!そんな残暑見舞いの書き出しにも使える改まった手紙の時候の挨拶の書き出し例をご紹介します。

8月中旬の改まった時候の挨拶の書き出し例

  • 残暑の候、益々のご清栄のこととお喜び申し上げます。
  • 初秋のみぎり、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
  • 秋暑のみぎり、皆様にはご壮健にてお過ごしのことと存じます。

次に親しい人へ送る手紙で、若干柔らかくした表現の時候の挨拶の書き出し例をご紹介します。8月中旬にお手紙を書く場合は、先ほどもオススメしましたように天候で季語を変えて書く事を意識してください。

8月中旬に親しい人へ送る時候の挨拶の書き出し例

  • 立秋とは名ばかりの厳しい暑さが続いておりますが、どうお過ごしですか。
  • 暦の上では秋となりましたが、毎日暑い日が続いております。
  • 残暑がまだまだ続いておりますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。

POINT

ここでポイント!

土用の日を過ぎている場合は「土用過ぎの暑い日…」などと土用や立秋の使い方は、手紙の書く日によって書き方を返るべきです。書く日はもちろんですが、到着日が過ぎている場合の同じです。

【中旬編】8月の時候の挨拶を使った手紙の結び

リボン

時候の挨拶の書き出しの次には、結びの言葉も重要ですので8月中旬の時候の挨拶の結び例をご紹介します。上旬の時にもポイントでお話しましたが、書き出しと結びの季語が重ならない事を意識して考えてくださいではまず改まった表現から紹介していきます。

8月中旬の改まった時候の挨拶の結び例

  • 残炎の折柄、何卒お身体おいといください。
  • 残暑なお厳しい折柄、くれぐれもご自愛ください。
  • 土用明けの暑さはことのほかですが、体調を崩されませぬようご自愛ください。

次に親しい人への8月中旬の時候の挨拶の結び例です。中旬までの時候の挨拶を見てきましたので、もうルールは分かってきたと思いますが再度確認してもらいたいのは、「時候の挨拶」+「相手を気遣う言葉」の組み合わせが季節の挨拶には欠かせないという事です。ここは重要ポイントとして覚えておきましょう!

8月中旬の親しい人へ送る時候の挨拶の結び例

  • 夏の疲れが出やすい頃です。健康にはくれぐれもお気をつけください。
  • 厳しい暑さが続きますが、どうぞ益々お元気で。
  • 暦の上では秋ですが、まだまだ暑い日が続きますので夏バテなどしませんように。

【下旬編】8月の季語・時候の挨拶・書き出し・結び

【下旬編】8月の季語

夏

次に8月下旬の季語をご紹介します。8月下旬と言えばまだ暑い日も続きますが、段々秋になっていきますので真夏に比べれば涼しくなっていきます。この風景が分かる季語を使う事が、手紙を書く上で大切にしていきたい事です。

8月下旬の季語

  • 新秋
  • 孟秋
  • 秋暑
  • 新涼
  • 暮夏
  • 納涼
  • 処暑

【下旬編】8月の時候の挨拶

挨拶

8月下旬の時候の挨拶には、秋を匂わす季語を使い夏が終わる事を表現出来ると良いでしょう。そして中旬の時の時候の挨拶のように、その時の天候などを考慮して季語を選ぶ事をオススメします。また「新秋」などの季語は使っても良い時期が決まっていますので、しっかり使う前に調べる必要があります。

今回は8月下旬の時候の挨拶に使用しますので問題ありませんが、もし8月上旬に使ったり9月に入ってからも使ったりする場合には失礼にあたるかもしれませんので、確認する事をオススメします。

【下旬編】8月の時候の挨拶を使った手紙の書き出し

手紙

では、8月下旬の時候の挨拶の書き出しの例文をご紹介します。まず目上の人や会社の取引先に送るお手紙のように改まった時に使う表現からご紹介しますので、参考にしてもらい素敵な時候の挨拶をお考えください。

8月下旬の改まった時候の挨拶の書き出し例

  • 虫の音に、秋の気配を感じます折、皆様におかれましては変わらずご壮健のことと存じます。
  • 処暑の候、平素は格別のご高配を賜り暑く御礼申し上げます。
  • 新秋の候、貴社におかれましては益々ご清栄の段心よりお喜び申し上げます。

次に親しい人への8月下旬に送る時候の挨拶の書き出しを柔らかい表現で、ご紹介します。もう夏も終わりを迎えた8月下旬ですので、秋を使った季語を使用する事をおすすめします。

8月下旬に親しい人に送る時候の挨拶の書き出し例

  • 朝夕には秋を感じる今日この頃、どうお過ごしですか。
  • 日中出歩くにはまだまだ暑さに堪えますが、お元気ですか。
  • まだ残暑が厳しい日が続いていますが、秋の風を感じるようになってきましたでしょうか。

【下旬編】8月の時候の挨拶を使った手紙の結び

手紙

最後に8月下旬の時候の挨拶の結びの例文をご紹介します。まず改まった表現を紹介しますので、会社の取引先にお手紙を出すときには参考にしてください。この時候の挨拶を覚えておくと仕事する時にも役立つ事間違いないでしょう。

8月下旬の改まった時候の挨拶の結び例

  • 暮夏の折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
  • 処暑の折柄、何卒ご自愛ください。
  • 新涼の折、何卒お身体おいといください。

また改まった表現を親しい人にも使用すると、受け取った人は仲が良いからこそ堅苦しく寂しさを感じてしまうかもしれません。その時は、少し柔らかい表現の結び文を使用すると良いでしょう。柔らかい表現の中にも優しさを込めた季節の挨拶の結びは、受け取った人も読み終わった後感動する事でしょう。

8月下旬に親しい人へ送る時候の挨拶の結び例

  • 朝夕に秋の気配を感じる昨今、どうかお身体を大切に。
  • 残暑も残りわずかとなりましたので、健康には十分注意してください。
  • 秋の気配で寒暖差が大きくなりましたので、風邪には気をつけてください。

8月の時候の挨拶を使ってワンランク上の手紙を書こう!

最近では、メールが主流になり手紙を書く人が少なくなったと思います。しかし季節ごとに手紙を送るというのは、日本人の昔ながらの良き風習ですので、この機会に手紙を書いてみてはいかがでしょうか?その時に時候の挨拶を使い、品のあるお手紙を書いてみる事をオススメします。

今回ご紹介したように、季語を使い季節の挨拶になるようにするともっと上品になり、受け取った人も感動するでしょう。会社関連のお手紙で多いのは暑中見舞いや残暑見舞い・お中元のお礼状だと思いますが、どれも8月に出す事の多いお手紙ですので、今回紹介した例文は非常に役立つと思います。ぜひ参考にしてください。

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