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INDEX

「ご容赦ください」の意味

「ご容赦ください」の意味:①許してください

ごめん

「過失や失敗などをしてしまいました」「ごめんなさい」「許してください」「わざとじゃなかったんですが」「申し訳ございませんでした」「恐れ入ります」過失や失敗などをしてしまった時に、謝罪の言葉はさまざまあります。ビジネスシーンではさらりと「ご容赦ください」と一言添えると上品な敬語に聞こえます。

 

「ご容赦ください」の意味:②大目に見てください

大目に

「ご容赦ください」の「容」は受け入れるという意味があります。「赦す」という言葉の意味は、その読み方どおり「ゆるす」という意味です。「大目に見てください」は親しい間柄で交わす、感情的な意味合いにとられがちです。「ご容赦ください」は「分かってはいるのですが、よろしくお願いいたします」と理性的な印象です。

「ご容赦ください」の意味:③控えめにしてください

カラオケ

「今から勝負してみましょう!」なんて、何かが始まることもあるかも知れません。たとえばお取引様の接待ゴルフの席。お相手はそれほどの腕前ではなく、(ご機嫌をそこねたらまずいなぁ…)と思った時。「私は下手なもんで、どうぞご容赦ください」との返事は「手加減してください」の意味です。ご機嫌になるかもです。

「ご容赦ください」の意味:④お願いします

会場

「〇月〇日(〇曜日)に〇〇ホールにて集会を行います。駐車場が充分にございません。何卒ご容赦ください」サークルや自治会等のこのような連絡が回ったとします。この場合の「ご容赦ください」は「駐車場が少ないので、なるべく自家用車以外でいらしてください。どうぞよろしくお願いします」という意味となります。

「ご容赦ください」は敬語として使える?

「ご容赦ください」は敬語として使えます

「ご」や「お」がつくことで敬語になっています。日常会話に使われる「許す」の意味は誰かの判断で緩和を認める、という意味です。ちょっと難しいですね。「赦す」の方は「特に罪や責任を免除する」という意味になります。「許す」は「許可する」に使われるように「認める」、「赦す」は「失敗を責めない」という違いです。

普段は日常的に使われることの少ない「赦す」は「恩赦」「特赦」などの言葉にも使われるように、広範囲が対象です。たとえば第二次世界大戦の時、広島や長崎に原爆を落とされたり、東京をはじめとした日本中のさまざな都市に空襲があり、無辜の何万人が亡くなりました。乗り越えるのは「許す」ではなく「赦す」気持ちです。

「ご容赦ください」の正しい使い方と例文(電話・会話編)

「ご容赦ください」の正しい使い方①

上品

電話や会話での「ご容赦ください」は簡潔で慣れると口に出しやすいものです。ただし、「ください」という言葉は若干、上から目線での押しつけと受け取られることもあります。特に女性が口に出す場合は「ご容赦くださいませ」とした方が、柔らかい印象とともに「お願いします」とへりくだってお伝えする気持ちが好印象です。

「ご容赦ください」の正しい使い方②

挨拶

「ご容赦ください」の一言だと、場合によっては紋切り型でぶっきらぼうにとられかねません。「どうぞ」と少し付け加えることで、相手を敬う丁寧な気持ちが念押しされて伝わります。また、会話の結びの文として最適ですので、ぜひ覚えたいものです。「どうぞご容赦ください」と言い、一呼吸おいて頭を下げてみてください。

「ご容赦ください」の正しい使い方③

嫌い

前述ですが「ください」で言い切ってしまうと若干、上から目線にとられかねないと書きました。そこで、別の言い方として「ご容赦くださいますよう、お願いいたします」だと、特に女性が話す場合や目上の立場の方に話す場合は、大変丁寧な敬語になります。クレーム防止の場合、そこまで言われるとイヤと言わないはずです。

「ご容赦ください」の正しい使い方(メール編)

「ご容赦ください」の正しい使い方①

パソコン

「本メールと行き違いでお振込み済の場合は、ご容赦くださいますようお願い申し上げます」こういった文面を何かの連絡の際の、自動送信メールで目にしたことがあると思います。たいていは一斉送信メールのため老若男女問わず、オールマイティで最適な敬語として「ご容赦ください」という言葉が選ばれています。

「ご容赦ください」の正しい使い方②

「数に限りがありますので、売り切れの際には何卒ご容赦ください」人気商品で大量販売出来ない場合や、限定商品で最初から入荷数が少ない場合などに使われます。「何卒」は「どうぞ」の改まった言い方で「なにとぞ」と読みます。念押しして強く思う気持ちを伝えたい場合に使われます。文章では「何卒」を選びたいものです。

「ご容赦ください」を使う時の注意点

「ご容赦ください」を使う時の注意点:①何に対して?

何?

いくらコンビニエンスな敬語だと言っても、きちんと説明しなければ伝わりません。「そうなんですよ~。ご容赦くださいね」では相手の受け取り方に違いが出てしまいます。「ご容赦ください」とは一体何に対して「ご容赦ください」なのかを伝える必要があります。敬語を使っただけでは丁寧になりません。

「ご容赦ください」を使う時の注意点:②お詫びの敬語?

ごめん

「ご容赦ください」の意味は、どれもつい頭を下げてしまうようなないようです。謝罪の意味で使う「ご容赦ください」の場合は、これだけではお詫びにはなりません。「申し訳ございませんが、何卒ご容赦ください」「失礼をいたしましたが、どうぞご容赦くださいませ」というように「謝罪の言葉」とつなげることが大事です。

「ご容赦ください」を使う時の注意点:③敬語なのにクレーム?

クレーム

かなりのクレームがあった場合の謝罪の言葉に使った場合は、余計怒らせることにもなりかねません。「ご容赦ください」には「大目に見てください」の意味もあるからです。謝罪にしては「甘い」ため赦すなんて出来ない、と思われかねません。品のある良い敬語というのは時に「偉そうに」聞こえることもありますね。

「ご容赦ください」の類語

「ご容赦ください」の類語:①ご勘弁ください

かんべん

「ご容赦ください」と「ご勘弁ください」は同じ意味の敬語です。その場その場で選んで構わないと思いますが、若干「ご勘弁ください」の方が「赦してください」の気持ちが強いので、ストレートに謝罪の意志が伝わります。そのため、形式的に「ご勘弁ください」を使うと(私酷い感じの人?)と相手が微妙な気持ちになります。

「ご容赦ください」の類語:②ご寛恕ください

かんじょ

なんとなく似ている印象ですが、「容」にも「赦」にも「寛恕」のような「広いこころ」や「おもいやり」といった意味はありません。「かんじょ」と読む敬語です。「ご寛恕いただきたく、存じます」という風に使います。上司よりももっと上の立場である役員クラスの上司や、大切なお客様に使う敬語です。ぜひ覚えてください。

「ご容赦ください」の類語:③ご理解ください

お願い

「ご理解ください」は似たような意味ではありますが、「ご容赦ください」に比べると強制的な押し付けの意味があります。「やんわりと」というのが「ご容赦ください」なのに対して、「絶対そうして」というのが「ご理解ください」です。もう覆せないことなので、申し訳ないがそのようにしてくださいという依頼です。

「ご容赦ください」の類語:④お許しください

理解

「許す」は許可する、という言葉の通り「今回だけはお願いします」や「ここだけは通行させてください」というようなお願いです。広い対象での「赦す」とは意味がずれていますので、言われた相手は多少のモヤモヤ感が残ると思います。文章にした場合は敬語というより、自分を卑下して聞こえると思います。

「ご容赦ください」と間違いやすい単語

「ご容赦ください」と間違いやすい単語:①了承

開始

「ご容赦ください」も「ご了承ください」もまず何かを理解してもらう前提ではありますが、「了承」はまだ始まっていないことに対して、あらかじめ理解をお願いする気持ちです。「容赦」はすでに始まってしまったことや起こったことに対し、理解をお願いする気持ちです。なんとなく似ているようで、実はまったく違います。

「ご容赦ください」と間違いやすい単語:②勉強

会社

もしかして頭が?となりましたか?商売上のお取引の際に「もう少し勉強してください」「勉強させていただきますから、よろしくお願いします」という会話を聞いたことはありませんか?価格交渉の隠語で「もっとマケてくださいよ~」「サービス金額にします」という意味で、「容赦」が意味する「手加減」とは違います。

「ご容赦ください」と間違いやすい単語:③遠慮

だめ

「ご容赦ください」はあくまでも、さらりとしたお願いです。「ご遠慮ください」はきっぱりとしたお断りの意味になりますので、内容によっては「あの人の物言いは不躾だ」「信頼できない嫌な人だ」と悪印象を相手に与えます。「ご遠慮いただければ幸いです」とやんわりとした言い方でも、その心は「困ります」の意味です。

筆者の得意技伝授!

お取引様への文章を作成始める時に「今は何月だから…」とまず時候の挨拶から頭を悩ませていませんか?さまざまなお取引様の中にはお役所の通達のような定型文もあり、今の時期なら「三寒四温を実感する気温差のある季節ですが、お変わりなくお過ごしのことと存じます」などと書き始める内容もあると思われます。

悩んだ時の筆者は「冠省(かんしょう)ご容赦願います」に始まり「不一」で結びます。「冠省」は時候の挨拶を省くことで、すぐに用事を述べられます。最後に「不一」で言葉を充分に尽くせなかったことを伝えます。字面もビジネス向きで「ご容赦願います」も内容を選びません。「ご容赦」は「時候の挨拶」を、だからです。

この得意技の難点は「上司や目上の立場の相手には使えないこと」と「お礼やお祝いの時は使えない」ということです。失礼にあたることと、お喜びの際は言葉を尽くすこと自体が、相手を敬うことになるからです。これはまさに敬語が意味するところと同じですね。気持ちを上手く伝えるための便利アイテム、それが「敬語」です!

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