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「ご相談」の意味

「ご相談」の意味①敬語として正しい?

電話で会話中の女性のイメージ

「相談」という言葉は「人の話を聞き、意見を述べ合うこと」を意味する名詞です。「ご相談」は、この「相談」に謙譲語の意味を表す「ご」がついたもので、敬語としては正しい表現です。しかし、相談するのが自分側か、相手側かで「ご」の使い方が異なります。

「ご相談」の意味②:相談するのが自分ではない場合

相談にのる上司のイメージ

相談するのが自分ではなく、相手もしくは第三者から持ち掛けられたものである場合は、基本的に「ご」をつけます。「お客様からのご相談」「ご相談いただきありがとうございます」という使い方がそれにあたります。

「ご相談」の意味③:相談するのが自分の場合

相談する女性のイメージ

一方、相談するのが自分である場合「ご」はつけないのが基本です。とはいえ、「相談」という表現だけでは礼を欠く印象があります。名詞「相談」の前に敬語の「ご」がないと感じるのは、尊敬語・謙譲語の意味を表す「ご~する」という表現が存在するからなのです。

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敬語には3種類ある

敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語があります。尊敬語は話題の主体に対し敬意を払った表現、謙譲語は自分がへりくだり相手を立てる表現、丁寧語は「です・ます・ございます」という表現のことです。

「ご相談」は敬語として使える?

「ご相談」は敬語として使えます!

OKのイメージ

結論から言うと「ご相談」は敬語として使えます。謙譲語の意味を表す「ご」は、行為が相手に影響を及ぼす漢語名詞につきます。誰かに相談を持ち掛ける、相談に乗るという行為は、まさに相手に影響を及ぼす行為なので、謙譲語の「ご」がついた「ご相談」は、敬語として成り立っていることになります。

「ご相談」がNGな場合もあるので注意!

NGのイメージ

では、何でも「ご相談」を使えば良いのかといえば、そうではありません。後接する言葉とのバランスの問題で「相談」とした方が良いケースがあります。つまり、後に続く動詞で使い方が違ってくるのです。

例えば、「ご相談がございます」は、「ご相談」の後に「ご」が続き、過剰な敬語である印象があるため「相談がございます」の方が好ましいです。また、「ご相談いただければ」という表現は「ご相談」という謙譲語に「いただければ」という謙譲語を二重に使っているため、「ご」は省いた方が良いでしょう。

以上がNGの使い方ですが、次は正しい「ご相談」の使い方を例文でご紹介します。電話・会話編として口語の場合と、メール編として文章の場合に分けてご説明します。

「ご相談」の正しい使い方と例文(電話・会話編)

「ご相談」の使い方①「相談がございます」

ビジネス電話のイメージ

例文:「部長、例の件で相談がございます。」という使い方です。前述のとおり「ご相談」とすると過剰な敬語の印象がありますので、「ご」はつけません。こちらから相談を持ち掛ける表現としては、最もシンプルです。

「ご相談」の使い方②「相談に乗ってくださいませんか」

相談する会社員のイメージ

例文:「主任、今度の報告会のことで相談に乗ってくださいませんか?」という使い方です。「ご相談」にすると、自分の相談に敬語をつけてしまっているため誤りです。相談者が他にいる場合は意味を取り違える可能性もあります。

「ご相談」の使い方③「ご相談してもよろしいでしょうか」

相談を持ち掛けるイメージ

例文:「引継ぎの件で、ご相談してもよろしいでしょうか?」という使い方です。「ご相談する」に「よろしいでしょうか」という謙譲語がつく形で、へりくだった丁寧な言い回しです。なお、「よろしいでしょうか」と同じ意味で「よろしいですか」を使う人がいますが、この表現は誤っていますのでご注意ください。

「ご相談」の使い方④「ご相談ください」

相談を受けるイメージ

例文:「保険のことなら何なりとご相談ください!」という使い方です。CMでもよく聞く最もポピュラーな言い回しです。もちろん、この場合は相談者は相手側で、多くはクライアントのような立場になります。なお、もう少し丁寧な表現にする場合は「ご相談承ります。」となります。

「ご相談」の正しい使い方と例文(メール編)

「ご相談」の使い方①件名・書き出し

メールのイメージ

件名: 開発案件に関するご相談、 本文:「お疲れ様です。△△です。先日ご連絡した開発案件のことで相談がございます。少しお時間をいただけないでしょうか。」という使い方です。

相談の当事者が自分の場合です。自分の「相談」に「ご」はつけないのですが、「ご相談」という件名はビジネスでは一般的になっているので問題はありません。本文中で「ご」を抜いた「相談がございます」としてバランスをとっていますが、特にそうすべきということはありません。

「ご相談」の使い方②本文「ご相談申し上げます」

ビジネスマンのイメージ

本文:「・・・・この度のプロジェクトの件で一点気になる点があり、折り入ってご相談申し上げます。」というような使い方です。

相談の当事者が自分の場合で、メールの書き出しで端的に主旨を伝えることができる一方、文中や末尾に使うこともできる丁寧なフレーズです。

「ご相談」の使い方③本文「ご相談いたしたく存じます」

ビジネスマンのイメージ

本文:「・・・詳細なスケジュールにつきましては、内部で調整のうえ再度ご相談いたしたく存じます。」というような使い方です。

ビジネスで依頼のメールをする際よく使う丁寧な敬語です。相談の当事者が自分で、目上の人に対し相談を持ち掛ける場合にも使える便利な表現です。

「ご相談」の使い方④本文「ご相談いただいた(名詞)」

ビジネスのイメージ

本文:「・・・・先般ご相談いただいたコピー機入れ替えの件ですが、改めて見積書を作成しましたのでご査収お願いいたします。」という使い方です。

相談者が相手の場合で、「ご」をつけることで相手の「相談」に敬意を表した言い回しになっています。クライアントの要望を受けて仕事をしている場合は、多く使われる表現です。

「ご相談」を使うときの注意点

「ご相談」を使うときの注意点①:「相談させてください」

相談を持ち掛けるイメージ

「相談させてください」は、正しい敬語の使い方で意味も通りますが、「ください」が命令形なので表現としては主張が強い印象を与える可能性があります。相手との関係性にもよりますが、口頭での表現にとどめておく方が良いでしょう。

「ご相談」を使うときの注意点②:「相談があります」

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「相談があります」は、自分の相談ごとなので「ご」をつけないという点と「あります」が丁寧語である点から、敬語としては問題ないのですが、尊敬を表す語が入っていないため、失礼な印象を与えるかもしれません。この表現は、なるべく誤解のないよう親密な関係の人にだけ使用しましょう。

「ご相談」を使うときの注意点③:「ご相談させていただきます」

ビジネスマンのイメージ

「ご相談させていただきます」の「させていただく」という表現は、”相手の厚意を得てさせてもらう”という意味があるため、「相談すること」を相手が了承済みであることが前提になります。了承済みでない場合、へりくだったつもりが慇懃無礼な態度と捉えられる恐れがありますのでご注意ください。

以上のように、「ご相談」という表現は後接する言葉によって注意すべき点があります。とっさに使えるかどうか心配な方は、次にご紹介する類語も覚えて活用することをおすすめします。

「ご相談」の類語(違う言い回し)

「ご相談」の類語①:「ご意見をお聞かせ願えますか」

話を聞くイメージ

「ご意見をお聞かせ願えますか」という表現は、自分の相談ごとがある程度整理できていて、判断に迷う場合などに使うと良いでしょう。文章の時やさらに丁寧にする場合は、「ご意見をお聞かせいただければ幸いです」という表現もできます。

「ご相談」の類語②:「お知恵を拝借したいのですが」

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「お知恵を拝借したいのですが」は、軽めに「お知恵を貸していただきたいのですが」という表現や、「お知恵を拝借できれば幸甚です」という重めの表現ができます。教えてほしいという意味の丁寧な表現ですが、具体的に不明点を明確にしてお願いしましょう。

「ご相談」の類語③:「ご教示願えませんでしょうか」

指導のイメージ

「ご教示願えませんでしょうか」という表現は、全面的に指導を受けたい、教えを請いたい場合に適しています。なお、「ご教示」ではなく「ご教授」だと、継続的に指導を受けるといった意味になります。相手によっては違和感が生じますので注意しましょう。

以上が違った言い回しですが、次は前置き言葉です。前置き言葉は、「ご相談~」の前に使うことで全体の印象を和らげる効果があります。「ご相談」に限らず、依頼事項全般に使えますので覚えておくと良いでしょう。

「ご相談」の類語(前置き言葉)

「ご相談」の前置き言葉①:「恐縮ではございますが」

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「恐縮ではございますが~」を前置きすることで、相談や依頼することに申し訳ないというへりくだった意味合いが加わります。何度もやり取りが生じたときは「たびたび恐縮ですが~」という表現もあります。

「ご相談」の前置き言葉②:「誠に恐れ入りますが」

恐れ入るイメージ

「恐れ入りますが~」を前置きすることで、①「恐縮ではございますが」と同等の意味合いになります。「誠に恐れ入りますが~」という表現でさらにへりくだった表現もできます。

「ご相談」の前置き言葉③:「お手数おかけしますが」

ビジネスマンのイメージ

「お手数おかけしますが~」を前置きすることで、手を煩わせることに対し申し訳ないという意味を込めることができます。①②と比べると比較的軽めで使いやすい前置き言葉です。

まとめ|「ご相談」という敬語の意味を理解して仕事に役立てましょう!

ビジネスマンのイメージ

「ご相談」自体は正しい敬語ですが、後接する言葉により「ご~する」という敬語ルールがあてはまるため、受け手の印象が変わったりグレーゾーンが生じる結果になっています。判断に迷うときは、違った言い回しや前置き言葉で和らげるなど工夫して対処しましょう。

ビジネスにおいて、職場やクライアントの間で相談しあうことは大切なことです。敬語はハードルではなく、人間関係をスムーズにするためのツールです。敬語の仕組みや意味を理解し、うまく使いこなして仕事に役立ててくださいね。

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