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目次

「共依存(きょういぞん)」とは?

依存症を助長する共依存恋愛

頼り合うふたり

世の中にはアルコール依存症や買い物依存症、ギャンブル依存症など、さまざまな依存症があります。これらは適切な治療をすることで回復が望めるものですが、ここに「共依存」の関係が入り込んでいると、依存症を助長してしまうことがあります。

共依存の起源は、これらの依存症のひとつであるアルコール依存者の回復過程で、上手く行かなかったケースに、依存を助長する存在が周りに多く見られたことから、依存者とそれを助長する人との関係を指すようになったことが始まりです。

わかりやすくいうと、依存者の周囲に、依存を助長してしまうほどに献身的に支える人がいるために、依存症が治らないのです。なかなか怖い関係ですね。そしてこの共依存は、恋愛関係においても成立します。

放っておくと依存している相手に依存するあまり、2人の関係を邪魔していると思った人物を排除しようとしたり、相手を失いそうになると自分の存在意義までも失って、死を考えることすらあります。共依存は放置してはいけない危険な問題なのです。

共依存は放置してはいけない危険な問題

共依存は、相手に依存するあまり、依存関係を邪魔する者を排除しようとしたり、依存する相手がいなくなると死を考えることがある

共依存恋愛はお互いに依存し合う

お互いが必要

共依存恋愛とは、自分をかえりみずに相手のために必死に尽くす人と、そうした世話を受けて徹底して甘える人の恋愛関係を指します。

一見、自分ではなにもせずに相手になんでもしてもらっている方が依存しているように見えるのですが、実は相手のために徹底的に尽くしているほうも、自分を必要としてくれている相手に依存しているのです。お互いが依存し合うので共依存関係が成立します。

そしてこの原因は、幼少期の母親との関係が大きく影響しているといわれます。通常、子供は母親に無条件に愛されて育ちますが、その母親から十分に愛されずに育つと、自分の絶対的存在価値を見出せなくなります。

そうなると、他者と関わることでしか自分の存在価値を見出せなくなってしまうのです。あなたの周囲にこんな人はいませんか?

共依存は相互関係

共依存関係は、相手に全面的に依存する人と、相手の言いなりになることで自分の絶対的存在価値を見出す人とで生まれる

共依存の特徴

チェックしてみよう!

共依存にはさまざまな特徴があります。セルフチェックしてみましょう。あなたはこれらにあてはまりませんか?

  • 視野が狭い
  • 相手の気持ちを察して言われる前にやってあげる②
  • 感情を上手く表現できない
  • 付き合う人によって服装や髪型が変わる
  • いつも自分より恋人を優先する
  • 一人でやっていける自信がない
  • 相手が苦しんでいると自分の事のように苦しく感じる
  • 自分を犠牲にしてでも尽くすことが好き
  • 自分で幸せを作ろうとするのではなく、相手に幸せにしてもらおうと考えている
  • 嫌われたらどうしよう、と不安になる
  • トラブルがあってもじっと耐え忍ぶ
  • 同じような失敗を繰り返す
  • ノーと言えない
  • 依存を愛情だと勘違いしてしまう
  • ひどいことをされても最後には許してしまう

これらは、共依存の人に多くみられる特徴です。自分では言いなりになることが正しいことだと信じて疑わず、他人から見て明らかに異常な状態でもそれを自覚できず、また、脱出しようとも思いません。

このような状態が続くと、依存者は暴力を振るってでも欲しいものを手に入れようとし、共依存者は相手が怒るのは自分のせいだと受け入れてしまって、最終的にはDVに発展することがあります。

また、依存者は暴力をふるったあとには人が変わったように優しくなるので、共依存者がつい許してしまうという状況もあります。

暴力をふるったあとには人が変わったように優しくなる依存者

共依存関係は、依存者は暴力をふるったあとは優しくなり、共依存者はつい許してしまうため脱出が難しい

共依存の具体的な特徴とは?

人の面倒を見ることが好き

誰かの世話をするのが好き

共依存に陥る人は、誰かが困っているのを知ると、求められなくてもアドバイスをして相手の問題を解決しようと熱心に働きかけます。困っている人にとってはありがたい一面もあるのですが、やや押しつけがましいと思われることも。

そして最大の特徴は、アドバイスを与えた相手が自分の思ったとおりにしないと怒りだすことです。相手の問題を解決することで自分の存在意義を見出そうとしてしまうのです。

他人とコミュニケーションをとることが苦手

コミュニケーションは苦手

友達と話していても、なかなか自分の本心を明かさない人がいます。こんな人は共依存の可能性があります。自分の本心を言わず、相手に意見を合わせてしまうので、自分でも何が本心なのかすらわかっていないことがあります。いわゆる八方美人と言われる人もこれにあてはまります。

こんな人は自分のことは話そうとしないか、自分が自分がと、自分ばかりを前面に出す傾向があります。

何があろうと恋人が最優先

いつでも恋人が一番

共依存の人は、相手の為に尽くすことに使命を感じています。相手の役に立つことが自分のよろこびですし、その義務感も感じています。そのため、恋人のためとなれば、どんな事情があっても、恋人の都合を最優先にします。

前々から友達と飲みに行く約束をしていても、恋人が直前になって映画に誘ったりすると、友達との約束をキャンセルして恋人に従ってしまいます。

事実を直視できない

現実から目を背ける

共依存関係は実際には多くの問題を抱えていて、第三者から見ると明らかな問題があるのに、当の共依存の人にはそれが直視できません。そのうちよくなるはず、問題は起きていないと思い込んでしまいます。

相手がいないと日常生活すら難しい

いつも一緒

共依存はお互いがお互いに依存しているので、必要な存在です。はた目からは異常な関係でも、お互いがいないと精神のバランスを崩してしまいます。

これが何らかの原因で2人の関係性が崩れてくると、とたんに日常生活を送ることすら難しくなってしまいます。飲酒、薬物など危険な状態に陥ることもあります。

共依存はどう克服したらいい?

まず共依存であることを自覚しよう!

知ることからはじめる

共依存の人は二人の関係が上手くいっていないのを自覚できず、客観的に自分たちがどうなっているのかを見ることができません。

見かねた友人が「それは普通の関係じゃないよ」「別れたほうがいいよ」とアドバイスしても、「この人には私しかいないのだから」「この人がいなくなったら生きていけない」と思い込み、一歩を踏み出すことができません。

まず、自分が共依存であるということを自覚しなければ脱出は難しいでしょう。セルフチェックなどで自分が共依存になりやすい性質を持っていることを自覚して、自分の性格を見つめなおしてみましょう。

共依存の原因となる性格の偏りを修正する

性格を変えてみよう

共依存になってしまう人は、考え方に偏りがあることが多いものです。共依存の原因はその人の性格にあるのですから、その性格を修正していかなくてはなりません。

相手との関わりのなかで、問題が起こったときに自分がどう思ったのかを認識して、結果を想定した行動を心がけていくことができれば、性格や感情をコントロールできるようになります。共依存の関係は、お互いが変わらなければ改善は難しいものです。

しかし相手が変わらなくても、自分が変わることで、まずは共依存の悪循環を止める事ができます。

相手に依存しないよろこびを見つけよう

恋人以外と過ごすのもいい

共依存の人は誰かに依存して、相手のよろこびを自分のよろこびと勘違いするところがあります。ひどくなると、相手の一挙手一投足に影響を受けて感情が変動してしまいます。

これを修正するには、自分の好きな趣味などを見つけて、自分の努力や得た結果によってよろこびを感じるようにしていくことが効果的です。自分が努力をして得た結果は、自分で自分をほめてもいいことです。

自分で自分のよろこびを感じられるようになれば、相手に合わせて生きている状態がどういうことなのか、客観的に見ることができるようになります。

流行りのDIYを趣味にするというのもひとつの手かもしれません!

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相手と過ごさない時間を作る

趣味に熱中する

共依存の人は、相手とのかかわりが人生のすべてであり、生活のすべてです。これを修正していくには、自分だけの時間を作ることが重要です。

友達と旅行に行ったり遊びに行ったりと、共依存の相手がいないところで過ごして、自分の気持ちを第三者と一緒に整理していきます。自分ひとりでは難しいことでも、友達の協力を得ることで、冷静に心の整理ができるようになります。

思い切って距離を置く

同棲を解消する

共依存はお互いが一緒にいることで克服しにくくなります。夫婦なら一時別居、同棲しているカップルなら同棲を解消するぐらいの大きな環境の変化が必要です。連絡も最小限にとどめて、お互いに距離を置いてみましょう。共依存はすぐには改善できません。時間をかけることが必要です。

専門家に相談しよう

プロのアドバイスを聞く

共依存はなかなかひとりで脱出することは難しいものです。おかしいと気づいても、相手からの暴力などで脱出できない人もいます。自力では解決できないと感じたら、ひとりで悩まずに専門家に相談しましょう。

放っておくと傷害事件にまで発展してしまう可能性がある共依存は、決して放置していいものではありません。どんなことも、少しの勇気からはじまります。なんの遠慮もいりません。専門家はそのためにいるのです。

まとめ

共依存は本人がなりたくてなるのではなく、幼いころの愛情不足などでなってしまうものです。

誰かに暴力をふるってまで愛情を求める人と、暴力をふるわれても尽くしてしまう人がお互いに依存しあうと、どんどん症状が進んでしまって、社会からの孤立や抑うつ、暴力などさまざまな問題をはらみます。

しかしこれは本人が希望したものではなく、そこから脱出したくてもどうしたらいいのかわからない、ということがあります。もしもパートナーとの関係に疑問に思うところがあったら、セルフチェックで共依存に陥っていないか確認することをおすすめします。

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